2010年3月1日月曜日

GoogleドキュメントのTeXによる数式入力の練習。

(X,M,\mu)を測度空間とし、Aを可測集合とする。

A\in M

また、s_{1},s_{2}をA上の可測単関数とし、

0\leq s_{1}\wedge 0\leq s_{2}

とする。そして、sを

s=s_{1}+s_{2}

とする。

このとき、

s_{1}(A)=\left\{c_{1},\ \cdot\ \cdot\ \cdot\ ,c_{m}\right\}

E_{i}=\left\{x\in A|s_{1}(x)=c_{i}\right\}\ \ \ (i=1,\ \cdot\ \cdot\ \cdot\ ,m)

s_{2}(A)=\left\{d_{1},\ \cdot\ \cdot\ \cdot\ ,d_{n}\right\}

F_{j}=\left\{x\in A|s_{2}(x)=c_{j}\right\}\ \ \ (j=1,\ \cdot\ \cdot\ \cdot\ ,n)

とおく。また、

G_{ij}=E_{i}\cap F_{j}

とおき集合族、

(G_{ij})

を考えると、

G_{ij}\in M

すなわち、可測集合族でさらに、

(i\ne i'\vee j\ne j')\Rightarrow G_{ij}\cap G_{i'j'}=\phi

となるので、可測分離集合族となり、

K_{E_{i}}=\sum_{j=1}^{n}{K_{G_{ij}}}


より、

s_{1}=\sum_{i=1}^{m}c_{i}K_{E_{i}}=\sum_{i=1}^{m}\sum_{j=1}^{n}K_{G_{ij}}

同様に、

s_{2}=\sum_{j=1}^{n}d_{j}K_{E_{j}}=\sum_{j=1}^{n}\sum_{i=1}^{m}d_{j}K_{G_{ij}}

よって、

s=s_{1}+s_{2}=\sum_{i=1}^{m}\sum_{j=1}^{n}(c_{i}+d_{j})K_{ij}

となり、

\mu(E_{i})=\sum_{j=1}^{n}\mu(G_{ij})
\mu(E_{j})=\sum_{i=1}^{m}\mu(G_{ij})

より、

\int_{A}s\ d\mu\\
=\sum_{i=1}^{m}\sum_{j=1}^{n}(c_{i}+d_{j})\mu(G_{ij})
=\sum_{i=1}^{m}c_{i}\mu(E_{i})+\sum_{j=1}^{n}d_{j}\mu(E_{j})
=\int_{A}s_{1}\ d\mu+\int_{A}s_{2}\ d\mu

となる。


以上をまとめると、

(X,M,\mu)を測度空間とし、Aを可測集合とし、

A\in M

また、s_{1},s_{2}をA上の可測単関数で、

0\leq s_{1}\wedge 0\leq s_{2}

を満たすとして、sを

s=s_{1}+s_{2}

とおくと、

\int_{A}s\ d\mu=\int_{A}s_{1}\ d\mu+\int_{A}s_{2}\ d\mu

が成り立つ。

0 コメント:

コメントを投稿