2010年7月18日日曜日

"決弾 最適解を見つける思考の技術 [単行本] 小飼 弾 (著), 山路 達也 (著) "を読んだ感想を書いてみる。

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決弾 最適解を見つける思考の技術 [単行本] 小飼 弾 (著), 山路 達也 (著) icon

以前に弾言を購入したときにセットで買ったのでこの本を読んでみました。(ちなみに私はiPadで)

目次 (アスペクト ASPECT ONLINEより)
introduction

Chapter00 決弾 determination

選択肢が過剰な時代
決断とは捨てること
良い決断をするには心のゆとりが必要
暇を作って、経験値を高めておく
第三の道を探せ
仕掛品を作っておく
「明日死んでもいい」そんな決断を重ねる


Chapter01 男女 affection

異性にモテない
配偶者に不満
親の干渉が激しい
同性愛であることを隠すべきか


Chapter02 親交 communication

友だちができない
人間関係に悩む
知り合いと距離をおきたい
人付き合いが苦手
人付き合いせずに生きていきたい
友だちがお金を返してくれない
パーティが苦手
口下手を直したい


Chapter03 楽習 education

勉強しないといけないのに、ついついゲームをやってしまう
大学に進学すべきか
子どもが勉強しない
資格を取りたい
英語を勉強すべきか
子どもに英語を学ばせるべきか
効果的な英語の学び方
ブログに何を書く?
コピペはいけないこと?


Chapter04 仕事 occupation

就職と音楽のどちらを選ぶ?
正社員になりたい
ベンチャーと上場企業
正論が通らない
起業する自信
会社に箔をつけたい
「十年泥のように働けばいい」というのは本当か
上司に嫌われている
職場の不正を見逃すべきか
先輩が仕事を教えてくれない
パソコンが苦手
仕事ができる人になるには?
努力が評価されない
プロとは何か?
暇がない!
成功するために必要な条件とは?
才能は必要か
要領良くなれない


Chapter05 育児 cultivation

いじめ対策
学生だが、出産すべきか
子どもを持つべきか
子どもの障がい
他人の子を叱る
子どもにゲーム機を与えるべきか
子どもに携帯電話を持たせるのが不安
子どもを好きになれない
子どもの叱り方
子どもが引きこもっている


Chapter06 人生 from conception to termination

親の期待が重い
やりたいことがわからない
自分探しが止まらない
都会に行くべきか
生まれながらの格差
1人暮らしをすべきか
未来に希望が持てない
家族が心を病んでしまった
持ち家か賃貸か
遺伝子組み換え食品が心配
世の中は結局コネ?
仕事術は自分で見つけるもの?
親の介護が大変


Addition 対弾 v.s.勝間和代
「知的生産のサバイバル術」
上記の目次を見ると分かるように、Chapter00で決断全般について、そして以降のChapterで具体的な決断例、そしてその理由等が書かれています。
内容は面白かったのですが、個人的にこの本の使い方には気をつけようと思うことがあります。
まず、私の性格についてですが、なかなか決断出来ず、優柔不断なところがあります。幸いそのことを自覚しているので、大きな、重大な決断ではない場合はすぐ決断できるように準備してあります。
例えば、あるレストランに行ったら頼むメニューは毎回同じ、あるいは複数のメニューを決めておき、そのメニューをレストランに幾度に順番に頼む。また、数字が絡む決断のときは私が好きな数字があるのですが、その数字に関係あるものを選択する、色が絡む決断のときは好きな色に関係のあるものを選択する、といった具合にかなり適当に決断しています。
それでも、特に大きな、重大な決断ではないので、特に困ったこともありません。また、仮に困ったとしてもとりあえず決断しておいて、あとからいくらでも修正すればいいと開き直ったりもしています。その方が優柔不断な私にとっては決断するのに時間をかけるよりも得策だと考えているからです。
大きな、重大な決断ではなければ優柔不断な私でも上記の決断方法でいいのですが、大きな、重大な決断のときはやはり優柔不断になってしまい、なかなか決断できずに時間だけがただ過ぎていくという状態になってしまいます。このことが、この本を購入してよんだ大きな理由の1つでもあったりします。
ここで、最初に書いた、この本の使い方で気をつけようと思ったことを感想として書こうと思います。
最初に書いたように、この本はChapter 01以降は具体的な問題に関する著者の決断例とその理由が書かれています。優柔不断の人に全て当てはまるかは分かりませんが、優柔不断な人は人の意見に流されやすいという傾向がある気がします。(少なくとも優柔不断な私は人の意見に流されやすいです。) なので本書を読み終わった後は、本書に書かれている決断する場面に出会った場合、著者と同じ決断をしてしまう可能性があるのではないかと思いました。
もちろん、その決断が良い場合もあると思いますが、著者の決断が全ての読者にとって正しい、あるいは望ましい決断ではないことも多々あると思います。
なので、著者の意図
混迷の時代に置いて、自分にとって最良の決断を下すにはどうすべきか。この本がそのための一助となることを願っています。
に反して、本書の具体例では決断せずに著者の決断をそのまま自分の決断にしてしまう可能性があるのではないかと思いました。
このことからすると、現在、自分が決断上手だと思う方程、自分の決断が正しいか、利にかなっているか、望ましい決断かを本書をじっくり読み、同じ問題に関する自分以外の決断(この本の場合は著者の決断)と比較してみる必要があると思いました。そして、私のような優柔不断で決断が苦手な方程、本書全体をじっくり読む以前に、まず自分自身で決断できるようになってから、再び本書全体をじっくり読んだ方が、より良い決断が出来るようになると思います。
だからといって、決断が苦手な方には本書が不必要と言いたい訳ではありません。私のように決断が苦手な方にとっては本書の全体ではなく、Chapter00が重要だと思います。
なので、私はこの本を常に手の届くところに置いておき、可能ならば毎日Chapter00に目を通して、決断とは何か、決断するために必要な心構え等を頭の片隅に置いておき、最初は小さな決断から自分自身で決断する訓練を積み重ねていきたいと思います。そして大きな決断も自分自身で下せるようになったときには再び本書全体を読み、あるいはその決断と一致する具体例が本書にあれば自分自身で下した決断を知人、他書、そして本書と比べてその決断が妥当で望ましい決断か、あるいは決断だったかを検討し、より良い決断が出来る自分に成長していけたらいいなあと思います。

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