"微分法の応用・積分法・積分法の応用・行列と行列式 (数学読本)"の第18章(曲線の性質, 最大・最小-微分法の応用)の18.2(関数の増減の判定およびその応用)、不等式・方程式への応用の問6, 7, 8を解いてみる。
問6
f(x)=(x-1)-log x
とおくと、
f'(x)=1-1/x
増減表は
x | 1 | ||
f'(x) | - | 0 | + |
f(x) | 減 | 0 | 増 |
x=1のときfは最小値をとる。その値は
f(1)=1-1-log 1=0
よって
(x-1)-log x>=0
x-1>=log x
(証明終)
問7
x>1よりx-1>0
f(x)=log x - (x-1)/x
g(x)=(x-1)-log x
とおくと
g'(x)=1-1/x > 0
よりx>1ではf(x), g(x)ともに狭義単調増加関数でまた、
f(1)=0, g(1)=0
より
f(x)>0, g(x)>0
となる。ゆえに、
(証明終)
問8
とおくと、
よってx>0でf(x), g(x)はともに狭義単調増加関数で、また、
f(0)=0, g(0)=0
となる。ゆえに、
となる。
(証明終)
一般に、x>0の範囲でnが奇数のとき
nが偶数のとき
となる。よってnが奇数のときは狭義単調増加、nが偶数のときは狭義単調減少。
また、
となる。ゆえに、x>0の範囲で、nが奇数のとき
nが偶数のとき
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