人は見た目が9割 (新潮新書) 竹内一郎 (著) を読んだ感想を書いてみる。
目次 (竹内一郎『人は見た目が9割』|新潮社より)
はじめに第1話 人は見た目で判断するアクションは口よりも
言葉は七%しか伝えない
信頼できる行動
顔の形と性格の関係
髭はコンプレックスの表れ
ソファーの隙間はなぜ気持ちいいか第2話 仕草の法則自分の席から離れない上司
早口で声が高い人
なぜか百姓は東北弁
似たもの夫婦の心理学
頷き過ぎにご用心
オーバーアクションは薄っぺらい
足を大きく開く男
緊張のサイン
サクラは三人以上必要第3話 女の嘘が見破れない理由「目を見て話す」のは何秒か
女の嘘はばれにくい
勘が鋭い女性とは
潤んだ瞳に注意
髪型の意図
可愛い女の子になる方法第4話 マンガの伝達力マンガの技法に学ぶ
構図のインパクト
内面を背景で表現する
読者に語りかける
絵で音を表現する
コマのマジック
タチキリ、見せゴマ第5話 日本人は無口なおしゃべり国境を越えるノンバーバル行動
二種類のノンバーバル・コミュニケーション
「語らぬ」文化
「わからせぬ」文化
「いたわる」文化
「ひかえる」文化
「修める」文化
「ささやかな」文化
「流れる」文化第6話 色と匂いに出でにけり色の力
マンガはなぜモノクロか
色のメッセージ
騒色公害
目立つ色、目立たない色
赤い公衆電話が消えた理由
荷物を軽くする色
色のイメージ
化粧が生む自信
日本のメイクは美を追求しない
匂いの力
匂いのない恋第7話 良い間、悪い間、抜けてる間タイミングは伝える
間の伝達力
相手に想像させる
観客は交流したい
「読み聞かせ」のコツ
マンガにおける間
沈黙に耐える第8話 トイレの距離、恋愛の距離心理的距離は八種類
敵は真正面に座る
男子トイレの法則
リーダーの座席
遠距離恋愛の法則第9話 舞台は人生だ外見は人格さえも変える
没個人になるということ
恐怖を表現する
相性のつくり方
暑いとき、人は興奮する第10話 行儀作法もメッセージマナーというノンバーバル行動
応接室への案内
車の席順第11話 顔色をうかがおう表情の研究
笑いの伝えるもの
微笑みの持つ重層構造
男女の顔の違い
加齢の特徴
ポーズが伝える感情あとがき
主要な参考文献
体の動作、仕草、行動、顔の表情、衣服等の色等の見た目によって、印象がどのように感じられるか、そしていかにその視覚による影響が言語等の他の五感による影響より大きいかが詳しく、かつ分かりやすく書かれています。これからの私の見た目、行動、身だしなみ等に大きな影響を及ぼしそうな気がします。実践できるものは早速本書を参考にして実践していきたいと思います。(身だしなみ等はすぐに習慣になりそうですが、行動、仕草等については最初は意識的に、徐々に慣れて無意識にというのが理想だなあと思っています。)
ただ、それだけに少しだけ残念な箇所がありました。それは、顔の表情、体のポーズ、仕草等の図例が全て絵、漫画であるということです。
コスト的な問題があるのかもしれませんが、その部分が私に取っては少し本書に書かれてることの説得力を下げている要因の1つになりました。絵や漫画だから本書に書かれているような印象を受けるのであって、実際写真や映像、実生活では本書に書かれている、あるいは絵や漫画によって描かれているような印象を受けないのではないかなあと疑問を持ちました。なので、本書の内容はそのままで、図は白黒でも写真等で表現されているとより説得力のある1冊に仕上がると思います。
とはいっても図が無くてもなるほどと思うことが文字、文章によって沢山記述されていて、私も参考にしようと思うこと、なるほどと思うことが多くあったので、人は見た目ではない、見た目など関係ないと思っている方は手に取って読んでみる価値ある一冊だと思います。
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