2010年12月14日火曜日

"微分法の応用・積分法・積分法の応用・行列と行列式 (数学読本)"の第20章(面積, 体積, 長さ-積分法の応用)の20.2(体積), 回転体の体積の問24, 25を解いてみる。



問24

図はiPadのアプリ、neu.Notes - neu.Pen LLCによって描いています。



問題の球を

y=\sqrt{r^{2}-x^{2}}

をx軸のまわりに回転させてできたものとする。また、切り口はy軸に平行と考えても問題ない。その切り口とx軸との交点を(a, 0), (b, 0) (a<b)とおく。そのとき求める球の部分の体積は、

\pi\int_{a}^{b}y^{2}dx

=\pi\int_{a}^{b}(r^{2}-x^{2})dx

=\pi[r^{2}x-\frac{1}{3}x^{3}]_{a}^{b}

=\pi(r^{2}(b-a)-\frac{1}{3}(b^{3}-a^{3}))

=\frac{\pi(b-a)}{3}(3r^{2}-(b^{2}+ab+a^{2}))

となる。また、問題の仮定より

b-a=h,

a^{2}+r_{1}^{2}=b^{2}+r_{2}^{2}=r^{2}

よって、求める2平面の間に挟まれる球の部分の体積は

\frac{\pi h}{6}(3(r^{2}-a^{2})+3(r^{2}-b^{2})+(b-a)^{2})

=\frac{\pi h}{6}(3r_{1}^{2}+3r_{2}^{2}+h^{2})

となる。

(証明終)


問25

ヒントのようにy=cosx (0<=x<=π/2)をxについて解いたものをx=g(y)とすると、求める体積は

V=\pi\int_{0}^{1}(g(y))^{2}dy

この積分をg(y)=xによってxの積分に変換する。

V=\pi\int_{\frac{\pi}{2}}^{0}x^{2}\frac{dy}{dx}dx

=\pi\int_{\frac{\pi}{2}}^{0}x^{2}(-\sin x)dx

=\pi([x^{2}\cos x]_{\frac{\pi}{2}}^{0}-\int_{\frac{\pi}{2}}^{0}2x\cos xdx)

=-2\pi([x\sin x]_{\frac{\pi}{2}}^{0}-\int_{\frac{\pi}{2}}^{0}\sin xdx)

=-2\pi(-\frac{\pi}{2}+[\cos x]_{\frac{\pi}{2}}^{0})

=\pi(\pi-2)

0 コメント:

コメントを投稿