2011年1月19日水曜日

"数学読本〈6〉線形写像・1次変換/数論へのプレリュード/集合論へのプレリュード など"の第22章(図形の変換方法 - 線形写像・1次変換)の22.2(平面の1次変換), アフィン変換の問12, 13を解いてみる。



問12

fはアフィン変換なので、

f(\vec{p})=g(\vec{p})+\vec{k}
(gは1次変換)

とおく。するとgの線形性、r+s=1により、

左辺

=rg(\vec{p_{1}})+sg(\vec{p_{2}})+(r+s)\vec{k}

=r(g(\vec{p_{1}})+\vec{k})+s(g(\vec{p_{2}})+\vec{k})

=右辺

(証明終)


問13

g(\vec{p})=f(\vec{p})-f(\vec{0})

とgを定める。

任意のベクトル\vec{p}と任意の実数rに対し、

g(r\vec{p})=g(r\vec{p}+(1-r)\vec{0})

=f(r\vec{p}+(1-r)\vec{0})-f(\vec{0})

=rf(\vec{p})+f(\vec{0})-rf(\vec{0})-f(\vec{0})

=r(f(\vec{p})-f(\vec{0}))

=rg(\vec{p})

また、

\vec{p_{1}},\ \vec{p_{2}}

を任意の2つのベクトルとするとき、

g(\vec{p_{1}}+\vec{p_{2}})=f(\vec{p_{1}}+\vec{p_{2}})-f(\vec{0})

=f(\frac{1}{2}(2\vec{p_{1}})+\frac{1}{2}(2\vec{p_{2}}))-f(\vec{0})

=\frac{1}{2}(f(2\vec{p_{1}})-f(\vec{0}))+\frac{1}{2}(f(\vec{2p_{2}})-f(\vec{0}))

=\frac{1}{2}(g(2\vec{p_{1}})+g(2\vec{p_{2}}))

=\frac{1}{2}(2g(\vec{p_{1}})+2g(\vec{p_{2}}))

=g(\vec{p_{1}})+g(\vec{p_{2}})

よってgは1次変換なので、fはアフィン変換である。

(証明終)

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