2011年2月10日木曜日

"数学読本〈6〉線形写像・1次変換/数論へのプレリュード/集合論へのプレリュード など"の第24章(無限をかぞえる - 集合論へのプレリュード)の24.4(非可算集合, 連続の濃度), 実数の任意の区間はRと対等である!の問5を解いてみる。


問5

X=[0,1]は無限集合。A={1}とおくと、Aは有限集合。Xに対するAの補集合をY=[0,1)とおく。Yは無限集合なので、高々可算な部分集合Bを含む。Yに対するBの補集合をCとおく。すると、A, B, Cはどの2つも共通部分を持たない集合で、

Y=B\cup C

X=A\cup B\cup C

となる。ここで

A\cup B

は可算集合となる。よって、Bからこの和集合への全単射gが存在する。この全単射gを具体的に作ればいい。

Yを高々可算な部分集合Bを

B=\left{\frac{1}{2^{1}},\ \frac{1}{2^{2}},\ \frac{1}{2^{3}},\ \cdot\ \cdot\ \cdot\right}

とおく。(これは高々可算でY=[0,1)の部分集合となっている。)

A\cup B=\left{1,\frac{1}{2^{1}},\frac{1}{2^{2}},\frac{1}{2^{3}},\ \cdot\ \cdot\ \cdot\ \right}

写像gを

g:\frac{1}{2^{n}}\rightarrow \frac{1}{2^{n-1}}\ (n=1,2,\ \cdot\ \cdot\ \cdot\ )

とおくと、gは集合Bから集合A,Bの和集合への全単射となる。[0,1)から[0,1]への写像fを

f(x)=g(x)\ (x\in B)

f(x)=x\ (x\in C)

と定める。fは全単射なのでこの逆写像が閉区間[0,1]から半閉区間[0,1)への全単射の具体例の1つとなる。

(もっと簡単に作れそうな気も。。。)

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