今日読んだ本と感想。
高齢者医療費の増大、TPP参加と皆保険制度等、日本の医療は嵐のなかにある。また、医療者・政府・患者等、関係者の利害対立も激しさを増している。これまでは“カンと度胸”で決定されてきた医療政策も、いまやデータの裏付け・検証や理論に基づく施策が求められている。本書は、医療政策の課題、学問的裏付け、決定過程の実態、諸外国の例、今後の展望について解説し、新たな学問としての医療政策学の必要性を説く。
最初の一行にいきなり「失われた10年」という言葉が出てきて、読むのをやめようかと思ってしまった。私は失われた10年というのはほんとに存在するのかなあと疑問に思ってたりするので。と思いつつも、本書の本題は医療政策についてなので、そこは冷静になって読み続けることに。
内容としては医療政策についての歴史、外国との比較、問題点、これからの医療政策について等、入門ということで様々なことを知ることが出来た。そして各問題は説明も内容も難しいなあと思うことも多かったけど、冷静に整理しながら根源を探して辿っていくと、全ての問題の根源に経済があることに気づいた。医療問題の根源に経済があることに気づき、あらためて、医療問題も含めて21世紀に存在する問題の根源にはいつも経済がある、21世紀は経済の時代だということを再確認できた。
国家や政府を象、私(個人)を蟻とすれば、象の医療政策については本書で分かったとして、蟻として出来る医療政策は、結局のところ、病気になって医療費がかからないようにする、なるべく健康でいるようにする、そしてもし病気になったときのためにしっかり貯金をする、の2つかなあと思った。
ということで、いままでも当然のことではあったけど、あらためてこれからも、すぐ実行できることから少しずつ、なるべく健康的な生活を心がけたり、ちゃんと貯金をしていこうと思った今日この頃。
0 コメント:
コメントを投稿