2012年8月12日日曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

都筑卓司氏のベストセラー新装版刊行!
1970年初版50刷23万部

すべてのものの未来は既に確定しているか?
ニュートン力学によれば、初期状態がわかっていれば、悠々たる天体の運行から人間の生命にいたるまで、あらゆる自然現象の未来が完全に予測できるはずだ。この絶対的とも思われる古典力学に立ち向かい、結末は確率的にしか決定されないとする不確定性原理を掲げ、量子力学の本質に鋭く迫る。たとえ話がとてつもなく面白く、わかりやすい!

目次

序章 巨人の星
第1章 ラプラスの悪魔
第2章 ある思考実験
第3章 hの不思議
第4章 因果律の崩壊
第5章 忍術と不確定性原理
第6章 シュレーディンガーの猫
終章 SF戦争

20世紀の科学の重要な2つの発見の相対性理論と量子論のうち、量子論の本を何冊か読んでいくうちに、不確定性原理という言葉がよく出てきたのでまさにその言葉通りのタイトルの本書を読んでみることに。

内容は、非現実だけどイメージしやすく面白い例、日常的で身近なことの例が豊富で、そしてその物理学による解説も濃く深くて読み応えのある1冊だった。

ただ、例が豊富な分、そして解説が詳細なので、本質だけを短くしっかり学びたい、あるいはもっと気軽に簡単に不確定性原理を知りたいという人には少し不向きな1冊かも。

ということで、本書を読んでまた量子論に興味が湧いてきて、物理学を学習するのが楽しみになってきてよかったなあと思った今日この頃。

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