2012年11月18日日曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

人間を大切にする
等身大の科学へ

原発事故、地震予知の失敗は科学の限界を露呈した。科学に何が可能で、何をすべきなのか。科学者の倫理を問い直し「人間を大切にする科学」への回帰を提唱する。

科学技術が無秩序に発展し、高度に専門化してしまったことによる弊害が如実に現れている今こそ、科学の限界を見据える視点が求められている。その限界を、人間が生み出すものとしての限界、社会が生み出すものとしての限界、科学に内在する限界、社会とのせめぎ合いにおける限界の四つに分けて考察する。原子力エネルギーの利用に警鐘を鳴らしてきた著者が、3・11以後における科学の倫理を改めて問い直し、身の丈に合った等身大の、社会と調和のとれた科学を提唱する。

目次

第1章 科学は終焉するのか?
第2章 人間が生み出す科学の限界
第3章 社会が生み出す科学の限界
第4章 科学に内在する科学の限界
第5章 社会とせめぎ合う科学の限界
第6章 限界のなかで―等身大の科学へ

考えさせられる事も多かった。けど、著者は等身大の科学、博物学等を広めたいみたいだったのでそちらの楽しさを伝える内容の割合をもっと多くして欲しいなあと感じ。

科学の限界についての割合が多く、その後に等身大の科学の必要性が少し述べられているだけなので、負の部分をいっぱい述べた後にいい事がちょこっとだけ記述されているような印象。本当に等身大の科学が楽しいもの、感動するようなものなら、まずはそのことをいっぱい伝えてくれた方が嬉しいかも。私自身は本書を読んだからといって、著者のいう等身大の科学を今まで以上に楽しみたい、体験して感動したい、とも思わなかったので。

とはいいつつも、現代の生活は科学と切っても切れない関係にある事は間違いないことだし、自ら科学に関心をもつ、著者のいう、等身大の科学を体験する事も大切な事かなあとも思う事ができた。

ということで、科学が苦手だから、あるいは現代の科学はもう先に進みすぎてるか専門家に任せればいいやと考えるのではなく、科学が苦手だと思っている人にも楽しむ方法がある科学もある、また、専門家(科学者)に任せっきりにするのではなく、自ら少しでも関心をもって科学み近づいてみる事も大切だなあと感じた今日この頃。

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