今日読んだ本、理工系のための原子力の疑問62 なぜ世界は原子力発電に依存するのか? 再稼働をふまえ理解すべき科学的知識 (サイエンス・アイ新書) (関本 博 (著)、SBクリエイティブ)の感想。
題名に「理工系のための」とあるけど、一般向けとしてもいい本だなぁと感じた。というのもバランスが良かったから。あと、原子力発電に限定せず、さらに大きな視点、原子力についての解説で、原子炉などの話でもあったから。
何のバランスが良かったかというと、過度に不安、危険を煽るものでもなく、かといって極度に安全、安心を謳う内容でもなかったこと。そして、その中でもしっかり、科学的な危険性と安全性の解説もあるということ。もう1つのバランスとして、科学的な安全性、危険性と、それ以外の安心、安全についても言及されていること。
もちろん、安全、安心について言及するには、科学的な根拠も必要になるのは必然だけど、1つ1つ素朴な疑問にもきっちり、かといって科学的なことに深入りしすぎずに、分かり易く答えてくれる。(とはいっても、書名に「理工系のための」とあるから、一般向け、あるいは理工系の知識が全くない場合はは少し理解するのが困難な部分もあるけど、そういう部分はさらっと読み流す、図だけどみる、あるいは読み飛ばしても、十分読む部分はある。)
ということで、今後の日本、世界の原子力発電事情がどうなっていくかは分からないけど、そのことを考える上での予備知識を知ることができて良かったなぁと思った今日この頃。
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