2017年10月17日火曜日

学習環境

集合・位相入門 (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第1章(集合と写像)、4(写像に関する諸概念)、問題11、12、13を取り組んでみる。


  1. bを集合Bの任意の元とする。

    写像fは全射なので、ある集合Aの元aが存在して、f(a) = b が成り立つ。

    また、問題の2つの合成写像が等しいことから次のことが成り立つ。

    ( gf )( a )=( g'f )( a ) g( f( a ) )=g'( f( a ) )

    よって、g(b) = g'(b)gあ成り立つので、g = g'となる。


  2. aを集合Aの任意の元とする。

    また、問題の2つの合成写像が等しいことから次のことが成り立つ。

    ( gf )( a )=( gf' )( a ) g( f( a ) )=g( f'( a ) )

    ここで、gは単射だから、f(a) = f'(a)となるので、f = f'がである。


    1. bを集合Bの任意の元とする。

      c = g(b)とおく。

      合成写像は全射なので、集合Aのある元aが存在して次のことが成り立つ。

      ( gf )( a )=c g( f( a ) )=c g( f( a ) )=g( b )

      また、gは単射なので f(a) = b が成り立つので、fは全射である。


    2. b、b'を集合Bの任意の元とする。

      g(b) = g(b')と仮定する。

      fは全射なので、集合Aのある元a、a'が存在して、f(a) = b、f(a') = b'が成り立つ。

      このとき、次のことが成り立つ。

      g( f( a ) )=g( b ),g( f( a' ) )=g( b' ) g( f( a ) )=g( f( a' ) ) ( gf )( a )=( gf )( a' )

      合成写像は単射なので、a = a'が成り立つ。

      よって、f(a) = f'(a)、すなわち b = b'となり、写像gは単射である。

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