2017年11月27日月曜日

学習環境

集合論入門(基礎数学シリーズ)(松村 英之(著)、朝倉書店)の3.(順序)、3.1(順序)の問18.を取り組んでみる。


  1. X = Y = - 0

    とする。
    また、 X の順序を

    a , b X a | b

    (a は b。約数である。 b は a の倍数である。)
    と定め、 Y の順序を通常の大小で定める。
    また、 X から Y への写像 f を、

    f : X Y f x = x

    と定める。

    このとき、 f は全単射である。

    また、 X の任意の元 a、 b に対して、

    a | b f a = a b = f b

    が成り立つ。

    よって f は単調な全単射である。

    f の逆写像について、

    2 3 ¬ f - 1 2 = 2 | 3 = f - 1 3

    となるので、 f の逆写像は単調ではない。

    X が全順序集合の場合。

    f が単調な全単射と仮定する。

    a、b を Y の任意の元とする。

    f - 1 a , f - 1 b X

    X は全順序集合なので、

    f - 1 a f - 1 b f - 1 a > f - 1 b

    が成り立つので、

    f f - 1 a f f - 1 b f - 1 a > f - 1 b a b a > b

    よって、 Y は全順序集合である。

    また、

    a b

    のとき、

    f f - 1 a = a b = f f - 1 b f f - 1 a f f - 1 b

    となり、 f は単調な写像なので、

    f - 1 a f - 1 b

    よって f の逆写像も単調である。

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