学習環境
- Surface 3 (4G LTE)、Surface 3 タイプ カバー、Surface ペン(端末)
- Windows 10 Pro (OS)
- 数式入力ソフト(TeX, MathML): MathType
- MathML対応ブラウザ: Firefox、Safari
- MathML非対応ブラウザ(Internet Explorer, Microsoft Edge, Google Chrome...)用JavaScript Library: MathJax
- 参考書籍
解析入門〈3〉(松坂 和夫(著)、岩波書店)の第12章(距離空間の位相)、12.1(位相の基礎的諸概念)、問題8.を取り組んでみる。
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xをAとBの共通部分の内点とする。
x∈(A∩B)iある正の数δが存在して、B(x;δ)はAとBの共通部分の部分集合である。
B(x;δ)⊂A∩Bよって、B(x;δ)はAもBにも含まれるので、xはAの内点かつBの内点である。
B(x;δ)⊂A∧B(x;δ)⊂B⇔x∈Ai∧x∈Bi⇔x∈Ai∩Biゆえに、AとBの共通部分の内部はAの内部とBの内部の共通部分の部分集合である。
(A∩B)i⊂Ai∩BiAの内部とBの内部の共通部分はAとBの共通部分の部分集合である。
Ai∩Bi⊂A∩BAの内部とBの内部の共通部分は開集合であるから、Aの内部とBの内部の共通部分はAとBの共通部分の内部の部分集合である。
Ai∩Bi⊂(A∩B)iよって、問題の等式が成り立つ。
Ai∩Bi=(A∩B)i -
xをAとBの和集合の任意の触点とする。
(A∪B)∩B(x;ε)≠ϕ(A∪B)∩B(x;ε)=(A∩B(x;ε))∪(B∩B(x;ε))(A∩B(x;ε))∪(B∩B(x;ε))≠ϕよって、xはAの触点またはBの触点である。
x∈ˉA∨x∈ˉBゆえに、AとBの和集合はAの閉包とBの閉包の和集合の部分集合である。
¯A∪B⊂ˉA∪ˉBAとBの和集合はAの閉包とBの閉包の和集合の部分集合である。
A∪B⊂ˉA∪ˉBAの閉包とBの閉包の和集合は閉集合なので、AとBの和集合の閉包はAの閉包とBの閉包の和集合の部分集合である。
¯A∪ B⊂ˉA∪ˉBxをAの閉包とBの閉包の和集合の任意の元とする。
x∈ˉA∪ˉB⇔x∈ˉA∨x∈ˉB任意の正の数εに対して、次のことが成り立つ。
B(x;ϵ)∩A≠ϕ∨B(x;ϵ)∩B≠ϕよって、B(x;ε)とAとBの和集合の共通部分は空集合ではない。
B(x;ϵ)∩(A∪B)≠ϕゆえに、xはAとBの和集合の触点である。
x∈¯A∪Bよって、Aの閉包とBの閉包の和集合は、AとBの和集合の閉包の部分集合である。
ˉA∪ˉB⊂¯A∪B以上より、等号が成り立つ。
ˉA∪ˉB=¯A∪B
(証明終)
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コード(Emacs)
Python 3
#!/usr/bin/env python3 # -*- coding: utf-8 -*- from sympy import pprint, Interval print('8.') A = Interval(0, 0) | Interval.Lopen(1, 2) | Interval.Ropen(2, 3) B = Interval(0, 0) | Interval.Ropen(1, 2) | Interval.Lopen(2, 3) l1 = A.interior & B.interior r1 = (A & B).interior l2 = A.closure | B.closure r2 = (A | B).closure for t in [A, B, l1, r1, l1 == r1, l2, r2, l2 == r2]: pprint(t) print()
入出力結果(Terminal, Jupyter(IPython))
$ ./sample8.py 8. {0} ∪ (1, 3) {0} ∪ [1, 2) ∪ (2, 3] (1, 2) ∪ (2, 3) (1, 2) ∪ (2, 3) True {0} ∪ [1, 3] {0} ∪ [1, 3] True $
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