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今日読んだ本、中高生からの論文入門 (講談社現代新書) (小笠原 喜康(著)、片岡 則夫(著)、講談社)の感想。
分かりやすい上に、新書でコンパクトなのに網羅的に論文について知ることが出来て良かった。網羅的というのは、計画の立て方から、情報収拾の方法、実験方法、書き方、さらに発表等まで最初から最後までの範囲の記述があること。そして具体的な方法、道具の使い方、活用方法、さらには具体的な例まである分かりやすい技術的、ルール等の説明のこと。さらには精神的なこと、心構え等のことまで書いてあるところ。
本書に書いてあるように、受験改革により、今後大学に進学する中高生の方に論文を作成出来ることが必須であるというのはもちろんのこと、大学に進学して卒業論文を書くとなった時に、それまで論文の作成について何も学んでなくていきなり1年くらいでちゃんとした論文作成、そしてその発表まで行うのは大変なことだし、そのために肝心の中身ではなく論文作成の作法を学ぶのに時間を大幅に取られては勿体無いと思うので、中高生から論文に入門しておくのはいいことかなぁと思ったりも。
当然中高でも論文、あるいは小論文などを書く機会があるかもしれないけど、大学の卒論ほどにはちゃんとした形ではなくてもいい場合もありそうなので。逆に、すでに中高生で本書の内容のような論文を作成、発表等が出来るならそれはすごいなぁとも思ったり。
あと、本書の題名に少し付け加えるとするなら、「中高生から」ではなく「小中高生」からでもいいのかなぁとも思ったり。小学生で自由研究する人にとっては、ちゃんとした論文を作成、発表する必要はないとしても、色々と役に立ちそうなこと、吸収できそうなこともあったから。
論文を書くことはない、発表することもないという人にも、論文はこのように作成されているのだなぁと知り、そして興味を持ち、少しでも何か学問(学問と言っても難しいものではなく、論文のテーマになりうるありとあらゆること)に関心を持つきっかけになる一冊。現代はインターネットで無料で読める論文は沢山あるので、関心を持つことはプラスになるかなぁと。あと、論文作成、発表に必要な道具、方法については論文以外のことに活かすことが出来そうだったりするので。
ということで、本書を読んで、これからすぐ始めることが出来ることとして、本書に出てきた色々な道具、方法等を論文以外のことに活用したり、長い期間では何かの論文を書いてみようかなぁと思ったりした今日この頃。
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