2019年1月24日木曜日

読書環境

今日読んだ本、身近なアレを数学で説明してみる 「なんでだろう?」が「そうなんだ! 」に変わる (サイエンス・アイ新書) (佐々木 淳(著)、SBクリエイティブ)の感想。

「身近なアレを算数で説明してみる」ではなく「身近なアレを数学で説明してみる」というのが良かった。

というのは、まず、小学校の算数の授業は身近なものの例えが多かったり、問題も身近な問題そのものが含まれてたりする印象がある。例えばx個の林檎をy人で分けるという問題等、実際にそういう場面に出くわすことがないとしても、想像はしやすい。

それが中学校、高校に進むにつれて、算数が数学になっていく中で、身近な例題がだんだん少なくなってきたり、あるいは例題が減らないとしても、問題や例題そのものが身近なもの、日常から離れた抽象的なものになっていく印象だから。別の角度から見ると数学で説明というより物理で説明といった印象を受ける部分もあったり。(物理自体が数学で説明されたり、数学が物理学に影響を受けたり、お互いに関係があることだから当然と言えば当然かも。)

その点で、本書は簡単な算数はもちろんのこと、先に進んでいって数学になっても変わらず日常的なこと、身近なことと数学を結びつけてくれる感じ。なので、算数から数学、さらに先の数学に進んでいくうちに抽象的でよく分からなくなった、数学が好きではなくなっていっという方にぴったりの1冊。また、これから算数から数学、その先の数学を学ぶという方にとっても、抽象的なままではなく、なぜこのようなことを学ぶのか、どのように日常や身近なものと関係あるのか、あるいは直接関係はなくても身の回りのどこに数学が隠れているのか知ることで、数学を学ぶ意欲が湧く1冊。

本書を読んで、数学に限らずいろいろなこと深く理解したり馴染みを持ったりするには、身近なものと結びつけたりして、仮想体験であっても実体験に近い気持ちで考えるのは重要なこと、大切かなぁと思った今日この頃。

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