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今日読んだ本、中学生にもわかる化学史 (ちくま新書) (左巻 健男(著)、筑摩書房)の感想。
読む前に、化学の歴史の最新のどの辺りまで記述があるのか気になってのは読み終えて満足。ニホニウムや、現代の生活で日常的に使っている身近なスマートフォンやタブレット、ノートパソコン等に使われているリチウムイオンバッテリー等の話まであったから。歴史書といっても、かなり過去からちょっと過去までの本も多い中、かなり過去から現在までの内容の本の方が実感も得られて楽しい。あえて付け加えるなら、過去から現在より、現在から過去と遡っていく方がより実感、体感、理解できる可能性もあるけど、過去から現在の方が自然な流れでもあるので、そこはどちらがいいかは難しいところ。化学史に限らず色々な歴史の本はだいたい過去から現在、未来の順で描かれている印象なので、それが主流であり、そちらの方が読み進めるにあたって面白かったり、人気があったりするのかも。
内容は化学的なことの結果、成果、それに至る過程、歴史等の話はもちろん面白かった。化学の本といえば、専門的なカタカナ用語の登場が多いという印象で、そのカタカナ用語がなかなか憶えられなくて苦手意識があったりするけど、書名に中学生にもわかるとあるからか、そんなに専門的な、あるいは聞き覚えのないカタカナ用語が頻出する訳ではなく、出てきたとしても簡単なカタカナ用語や、ニュース等や日常生活等で聞いたことがあるような身近なカタカナ用語なので、楽しく読み進めることができた。
なので中学生だけではなく、化学に苦手意識がある中学生ではない方も楽しめる一冊。
また、化学的なことだけではなく、それに関連する人物、偉人が沢山登場すること、そしてその人物と化学の関連はもちろんのこと、その人物のひととなり、こぼれ話、その時代の中でどのような立場に置かれたのか、そして各人物同士の繋がり等が特に面白く興味深かった。また、ところどころに人物の挿絵、肖像画が出てくるのもよかった。外人のカタカナの名前は憶えにくく忘れやいけどその肖像画のおかげで想像しやすかったから。
なので化学的なこと、その歴史のみではなく、化学に関連する偉人の話の本としても楽しめる一冊。
ということで、本著のおかげで化学の歴史、流れの全体像を把握したり、化学に関連する人物について楽しく知ることができたので、今後、化学に関連する話を今まで以上により興味深く聞いたり知ったり出来そうで楽しみな今日この頃。
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