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今日読んだ本、数はふしぎ 読んだら人に話したくなる数の神秘 (サイエンス・アイ新書) (今野 紀雄(著)、SBクリエイティブ)の感想。
見方によってはただの記号 - 数字0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、その他の数学的には意味を持つ記号や言葉(π、π、e、log)等 - の羅列でしかもの(数)に、意味や役割を与えたり、そしてそれを分類したり、面白い性質を見出したりして、物語や歴史を吹き込んでくれる一冊。とても面白い物語を読み終えた気分に。
算数や数学を好きな方はもちろん楽しめそう。そして算数や数学に苦手意識がある、触れ合うことが無い、あるいは必要最低限(お金やお釣りの計算とか)しか数に触れ合わない方にも、数のただの記号の羅列ではない見方を気づかせてくれて楽しめそうな一冊。
物語や歴史として特に面白いなぁと感じたのは、人間(過去、現在の偉人、天才)が発見したこと、予想したこと、そして証明したこと、コンピューターのおかげで分かったこと、そして人間でもコンピューターでも分かってないことが分かったこと。そして、分かってないこと - 未解決問題 - が今もたくさん残ってたり、新たに登場したりしているということ。
AI等の言葉が流行ったりと、数学に興味がない方にとってはコンピューターなら数学のあらゆることが分かってしまいそうな印象を受けるかもしれないけど、まだまだ様々な未解決問題があり、そうではないということを容易に理解できる感じ。その問題がが見た目的には複雑な問題ではなく、単純なことで意味は容易に理解できるのにも関わらず。
ただ、本著の題名に「読んだら人に話したくなる」とあるけど、自発的に本著やその内容を読んだり知ったりするのは楽しいけど、数学が苦手、好きではないという方に話しても鬱陶しいなぁと思われるかもしれないので注意。話したくなっても、本著をさりげなく勧めるのが良さそう。
ということで、数には面白い性質、今でも未知なこと、そして神秘的なことが盛り沢山だということを再確認できた今日この頃。
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