2019年6月17日月曜日

読書環境

今日読んだ本、動物園は進化する (ちくまプリマー新書) (Alan Roocroft(原著)、川口 幸男(著)、アラン ルークロフト(著)、筑摩書房)の感想。

象に特別な関心があるわけではなかったから本著を入手するか最初は迷った。ただ、ニュースで象牙の密輸のよくない話を見聞きしてたから、象についてのいい話題も知りたいなぁと思って本著を読んでみることに。

動物園は進化するとあるけど、象の話が中心な感じ。しかも最初の方は、動物園や飼育という以前に、象の生態や歴史の話。なので前半の部分だけでも十分だったり得した気分に。特に、歴史について、象との人間の関わり、さらに日本との関わりが思ってたよりも古くからあったちょっとびっくりした。

中盤あたりから始まる、タイトルにもある動物園や飼育については、逆に歴史が思ってより浅かったのにもちょとした驚き。あと、想像してたのともだいぶ違った。まず、動物園での象の飼育方法について、象使いっぽい人達、そのような役割の人達が動物園にいて、その人達が動物園の象の飼育に携わってると想像してたのがそうではなかったこと。また、進化について、安全性についていい加減、あるいはその時最善であっても今振り返るといい加減なものがだんだん安全になってきた、あるいは飼育の為の道具が最新機器に置き換えられていった、餌の質、施設の質が使われる資金の増加とともに向上してきたのかなぁと想像していたけど、それも違った。

飼育方法、また考え方そのものが変化していってることを知れてよかった。しかも、それが本著の中心である象のみに限らず、動物園の他の動物にも当てはまることが多いということも知れてよかった。

また、本著が面白かった、興味深かったことに理由の一つに、著者の象への思い、愛情みたいなものがすごく伝わってくるということもあるかも。そのおかげからか、最初に象に元々特別な関心があるわけではないと書いたけど、本著を読む前に比べたら象に関心をもつようになった気がする。

ということで、本著を読んでせっかく象に関心をもったから、本著で紹介されていた著者の理想の象の飼育方法に近い、札幌市円山動物園や、まだ完成してないみたいだけどもう少し近場で気軽に行けそうな、多摩動物公園に象を見に行く機会を作ろうかなぁと思った今日この頃。

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