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今日読んだ本、教養としてのマンガ (扶桑社新書) (橋本 博(著)、扶桑社)の感想。
そうではないと思ってはいても、育った環境の影響からか、まだ漫画以外の文章の本を読んでいる人の方が漫画を読んでいる人より賢く見えることがあったり。そういうことが解消されればいいなぁと思って本著を読んでみることに。
教養としてとかいう以上に、著者の漫画愛、情熱みたいなものの強さ、大きさが伝わってくる内容だった。だから、これから読む人はそのことに対する心の準備をしてから読み始めた方が良さそう。その熱に圧倒されて、そこまで漫画に興味がないという人は、途中で本を閉じて読むのをやめてしまいそうな気がするから。
内容は、漫画の色々な雑学的なことがあって、その後、漫画の歴史等、そして漫画のこれから、未来、それについて著者やその他の人が取り組んでいることという感じだった。最初にも書いたけど、どの部分も著者の熱が伝わってくる感じ。
漫画の歴史等については、著者の人生、漫画の歴史、時代背景の三つが関連して混ざって話が進んでいく内容だった。だからか、漫画の歴史自体について特別な興味があるわけではないけど面白かった。ただ、時代背景について、その時代については立場等によって色々な味方、捉え方があるだろうから、ちょっと偏ってるかもしれない話もあるかも。著者の人生と絡めての話も同じく。あと、漫画の歴史のみを知りたいという人は、他の本も手に取って読んでみた方がいいかも。
漫画のこれからについて、著者やその他の人達が様々な取り組みをしてることを知ることができた。それが上手くいくかどうかはわからないけど、漫画が好きだから、上手くいってもいかなくても、今後も漫画が生き残っていってくれると嬉しいなぁと思ったり。紹介された取り組みの中でちょっと気になったこととしては、政府、行政が関わりすぎな印象だったこと。あくまでイメージでしかないけど、行政が関わりすぎたことはだいたい消えていくか、残ったとしてもつまんなくなって残るかという印象だから。とはいっても、著者ほど漫画に熱があるわけでもないし、漫画の未来のために自身で何かをしようというわけではないから、外野からの無責任な私見ではあるけど。
タイトルの教養としてということについて、教養になったかどうかは自覚できず。自覚以前に、教養って何かということもはっきり理解できてないこともあるし。ただ、雑学以上のことを得られたり、感じ取れたことは確か。
ということで、最初の本著を読む目的だったことは少しは達成できた気がするので良かったし、今後も漫画も沢山読んで楽しめたらいいなぁと思った今日この頃。
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