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2019年7月8日月曜日

学習環境

解析入門(上) (松坂和夫 数学入門シリーズ 4) (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第4章(微分法)、4.3(関数の凹凸)、問題4の解答を求めてみる。


  1. 変曲点 P における接線は、

    y=f'(a)(x-a)+f(a)

    関数 g を

    g(x)=f(x)-(f'(a)(x-a)+f(a))=f(x)-f(a)-f'(a)(x-a)

    とおく。 導関数は、

    g'(x)=f'(x)-f'(a)

    よって、

    g'(a)=f'(a)-f'(a)=0

    このことと問題の第2次導関数についての仮定より、g は a で極小となる。

    ゆえに、 P の近くの

    x<a

    の部分では、

    g(x)<g(a)f(x)<f(a)+f'(a)(x-a)

    また、

    x>a

    の部分では、

    g(x)>g(a)f(x)>f(a)+f'(a)(x-a)

    よって、 P の近くの各部分でグラフは接線より下方、上方にある。

    (証明終)

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