2019年7月22日月曜日

学習環境

ラング線形代数学(下) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の8章(行列と双線形写像)、2(2次形式)、練習問題1の解答を求めてみる。


  1. 問題の仮定より、

    g(v,v)=f(v+v)-f(v)-f(v)=f(2v)-2f(v)=4f(v)-2f(v)=2f(v)f(v)=12g(v,v)

    が成り立つ。

    また、 g は双線形で、

    g(w,v)=g(v,w)

    なので、対称双線形である。

    よって、

    12g(v,w)

    は対称双線形である。

    ゆえに、 f は2次形式である。

    また、 h を f を生じる双線形形式とすると、

    f(v)=h(v,v)g(v,w)=h(v+w,v+w)-h(v,v)-h(w,w)=h(v,v)+h(v,w)+h(w,v)+h(w,w)-h(v,v)-h(w,w)=h(v,w)+h(w,v)=h(v,w)+h(v,w)=2h(v,w)h(v,w)=12g(v,w)

    よって、 f て生じる双線形形式は一意的に定まる。

    (証明終)

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