2019年8月19日月曜日

読書環境

今日読んだ本、アフリカを見る アフリカから見る (ちくま新書) (白戸 圭一(著)、筑摩書房)の感想。

今アフリカって、最近でいえば中国がそうだったみたいに急激な経済発展を遂げてるだろうなぁという想像はあったけど、実際にどういう感じなのかもう少し詳細を知れたらいいなぁと思って本著を読んでみることに。あと、経済のみではなく、経済が発展すれば色々なことに変化も出てくるだろうかそんなことについて、また何か他のことについても知ることができればいいなぁと期待。

アフリカを見る、アフリカから見るということで、日本とアフリカを比較するような話も結構あったけど、著者が凄い日本の未来を悲観的にみてるようなのが気になった。数字、データで示されてる話とかは確かにそうかなぁとも思ったけど、それでも悲観的すぎる印象。過度に悲観的すぎる話は読んでてもあまり面白さを感じないから、そういう部分は気にせず読み飛ばす感じで読み進めていって乗り切ることに。

最初の方に出てくる具体的な悲観的な話の一つとしては、

キャッシュレス決済の普及のように日本の先を行くビジネスモデルも出現している。
というところ。キャッシュレス決済の普及が先を行くビジネスモデルと考えることもできるけど、そうではないとも思える部分があるから。銀行に行かなくていい、お店等が現金を扱わなくていいから計算とかが楽と考えれば先かも知れないけど、もしキャッシュレスが進んでないとして、その理由が現金を多く所有していても盗まれる心配がないほど治安がいい、だから銀行に頻繁に行く必要がなく、一度に十分の現金を引き出せばいい、色々なところにATMがあり、銀行に行く不便さを感じない、偽造されにく高度な技術がお札に採用されている、お店のレジの人の計算が速いとか考えれば、どちらが先ということはないと思うから。同じように他にもあえて悲観的に考えてる箇所が多かった印象。

日本とアフリカの比較は置いておいて、前半あたりの部分は期待していた内容だった。現在進行形でアフリカの政治、経済、あるいは海外の国々の味方、国際的なことの考え方等。アフリカのことを知るのはニュースで知ることが多くて、どうしてもニュースだと政治的によくない出来事が起こった時や、内戦、あるいはテロ組織等のよくない話に偏りがちだけど、それ以外の多くの日常のことを知ることができた。

中盤からは、読む前に想像してたことではないけど、上記に書いたニュース等で知るようなことを、もう少し掘り下げた感じ。ニュース等で知った出来事のその後の話なども。

どちらの話も、思い込みや誤解してたことが結構あった。アフリカはこうだって思い込みがあるかも知れないと感じる人は、そのことに気づくきっかけになりそうな一冊。

最後の方は対談で、ビジネスや投資、その他の話など。ここはアフリカそのもののの話というよりは、アフリカと日本、あるいは諸外国との関係の話だから、最初に記述した日本との比較の話を読み飛ばしたように、読み流す感じで乗り切ることに。

全体的には、なんかまとまりがない内容だなぁという印象。逆に言えば雑多なことが記述されているということでいいことでもあるのかも。アフリカ全体、各国、各地域の様々な現状を知りたいなぁと思って本著を読むことにしたけど、アフリカは広いし、各国、各地域も多種多様だから、流石に一冊でまとめるというのは難しいのかも。

ということで、本著によりまず現状のアフリカのこと、ある国々のことを知るきっかけになって良かったし、本著に記述がなかったアフリカの国や地域のことも知ってみたいと思ったから、またアフリカ関連の本を読む機会を作ろう思った今日この頃。

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