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今日読んだ本、「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録 (集英社新書)(トニ・モリスン(著)、森本 あんり(解説)、荒 このみ(翻訳)、集英社)の感想。
他者とはの他者とはどういう人達の意味か深く考えていなくて、自分以外の他の人との接し方とかとかの話かなぁと思って読み始めてみたら、大まかにういと差別についての話で思ってたのとちょっと違ったテーマの話だった。最初の方に、本著の話はアメリカでの差別に限った話ではなく、その他にも違った形で現れるものだということで、今の自分自身に何か参考になることがあるかもしれないと思い読み進めてみることに。
話の内容はほぼアメリカの人種差別の話。文学や実際に起こった事件、また、歴史など。その起源みたいなものは色々と分かったものの、今現在、自分自身が実際にアメリカに住んでいるわけではないし、アメリカ人で黒人や白人、その他当てはまる人種でもないから、話としてはわかりつつもなかなか実感しにくい話が多かった。
ただ、アメリカは特に多様な人種の人が住んでいて、歴史上、そして今も程度は違っても人種差別が存在してるだろうことは知っていたけど、本著で知ったほどの詳細までは知らなかったから、そのことを認識できたのはよかった。例えば黒人といっても、その中でも様々であるということとか。
内容はアメリカの文学作品とかの話も多いから、難易度は少し難しい本かも。難しいからか、最初にアメリカでの差別に限った話ではないということで読み進めたものの、他のことや、今の自分自身の何かに一般化して考えることまではできず。もしかしたら、難易度は関係なかったり、そんな難しくなかったりするかも。
また、差別の話だから、感情移入して読むとなかなか重い話だから、冷静に客観的に無感情で読むことができるなら問題ないだろうけど、そうではない人は自分自身の精神状態がいい時、落ち込んでない時に読んだ方が良さそう。あるいは、他に気軽で明るい内容な本を用意しておいて本著と続けて読むとかした方がいいかも。このことで、著者は自分自身がある意味当事者でありながら、分析できて凄いなぁとも感じたり。自分自身に関わることだからこそっていうのあるかもしれないけど。
ということで、最初の目的は達成できなかったものの、本著のおかげで大まかしか分かっていなかったことの詳細を知るきっかけになってよかった今日この頃。
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