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今日読んだ本、革命と戦争のクラシック音楽史 (NHK出版新書) (片山 杜秀(著)、NHK出版)の感想。
読み終えて面白かったものの、もしかしたら本著を読まない方がいい人もいるかもしれないなぁと思った。音楽の楽しみ方は人それぞれで色々だと思うけど、その中で、何も考えずに、リラックスするため、あるいはリズム、メロディー、ハーモニー等を楽しむためのにみ聴く人とか。その目的のみで聴くのに、その音楽の背景に戦争とか恐怖、あるいは政治的な争いやゴタゴタというものが浮かぶようになると、リラックスできなくなる可能性もあるかもしれないというのが大きな理由。もしかしたら気にし過ぎなだけかもしれないけど。
どちらかというと自分自身も何も考えずにリラックスして聴くことが多いから、ちょっと心配だったり。気にし過ぎなだけで、うまく切り替えながら聴くことができることを期待。
内容について、音楽史についてはもちろんだけど、それぞ軸に世界史(ほとんどがヨーロッパ)について知ることが出来たのがよかった。音楽史、音楽家、曲については知ってることが多かったから、その繋がりで世界史を知ることで、世界史のみより世界史を興味をもちながら読み進めることができたから。音楽史の方が知ってそうなことが多かったからそうだったけど、もしかしたら世界史に詳しいという人は、逆に世界史から音楽史に興味をもつことができ、音楽の新しいこと、新しい一面、知識等を得られやすいかも。
本著を読んで今後気をつけなければいけないなぁと思ったこととしては、良くも悪くも音楽によって一体感や団結が生まれるということ。いいことなら気にする必要はないけど、気づかないうちに良くないことに利用されたり、煽られたりすることだけは、本著のことを少しでも頭の片隅に置いておいて避けることができればいいなぁと思った。
内容でちょっとだけ気になったことの中の一つの具体的なこととしては、
甲子園球場の高校や今日の応援なんて、金管楽器と太鼓と大合唱でうるさい限りでしょう。という箇所。私自身はそうだなぁと思ったけど。そんなことはないとムッとする人もいそうな。
内容と直接は関係ないこととして、文章は堅苦しい感じでもなく、かといって軽い感じでもなく、上品という印象で、それが好みとあっているということもあって読みやすかった。上記に記述したムッとするかもしれないことについて、ムッとしそうな具体例は僅かだけだし、読みやすい文章ということもあって十分緩和されそう。
ということで、音楽史から世界史、そしてその関連性みたいなものや、そのことでより音楽家やその曲の背景などを知ることができてよかった今日この頃。
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