2019年9月17日火曜日

読書環境

今日読んだ本、Pythonで動かして学ぶ!あたらしい数学の教科書 機械学習・深層学習に必要な基礎知識 (AI&TECHNOLOGY) (我妻 幸長(著)、翔泳社)の感想。

タイトルにあるように、機械学習・深層学習に必要な数学の基礎を身に付けたいという人はもちろんだけど、そうでない人にも役立ちそうな一冊。Pythonをすでに書ける人、数学が好きな人、あるいはどちらも得意ではないけど興味がある人にも。

Pythonがすでに書ける人は、Pythonをきっかけに数学に入門することができるし、数学が好きな人は、逆に数学からPythonを入門することができそうだから。最初にPythonの基礎的なことをさっと学べるようになってるから、数学が好きだけどPythonを知らない、あるいはどちらも知らないけど興味があるという人もちょっとだけ躓くことはあるかもしれないけど、問題なく読み進めることができるような内容。

その数学の分野の範囲も、機械学習・深層学習に必要なということで、多少は偏ってるかもしれないし、確率・統計の割合がちょっと多いかなぁとも感じはしたけど、解析や微分積分、線型代数等の基礎がそれぞれ多すぎず、少なすぎず、深入りせず、ちょうどいい割合で解説されているという印象。

あと、LaTeXにちょっと触れられているのもいいところ。LaTeXを触ったことがないという人にとってはいいきっかけになりそう。

難度、分野、範囲について、以前読んだPythonからはじめる数学入門より進んだ内容といった感じだった。もし、本著の数学の話がどうしてもついていけないという場合はこちらを読んでから本著を取り組むといいかも。

本著の最終章、第7章の数学を機械学習で実践の手前まで読み終えて、そこまでの数学に興味を持って、本著のみでは物足りないと思ったら、証明や論理が書いてある数学の専門書を読んで入門すればより楽しみながら理解を深めることができそう。すでに本著で使えるようになってるし。また、数学ではなくPythonの方に興味を持ったなら、入門 Python 3等でPythonについてより詳細を学べば⁄、機械学習・深層学習以外にも普段Pythonを役立てることが出来ることが見つかるかも。もちろん、すぐに第7章に進み本著の趣旨通りに進めるのも選択肢の一つ。

ということで、本著で数学の各分野の基礎をさっと復習することができたのも、そしてその数学でのPythonの使い方、特にNumPyとmatplotlibの使い方を知ることができたのもよかったし、これからは数学にSymPy経由だけではなく直接NumPy、matploblibを活用したり、本著についてもまだ最初から最後まで読んだだけだから、実際に演習問題を取り組んでみたり、そして、本著の本来の趣旨である機械学習・深層学習にも活かしていこうと思った今日この頃。

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