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今日読んだ本、DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで (ブルーバックス) (梅津 和夫(著)、講談社)のの感想。
DNA鑑定のDNAっていうから、科学的な話が多かったり、知識がないと難しい話も多かったりするのかとも思ったけど、あまりそんなこともなく面白く読み進めることができた。もちろん科学的な話はあるし、DNAとは何かという話もあるものの、それ以外の話も多かったから。
それ以外の話というのは、DNAとは何かということではなく、DNAにより何が分かるか、何ができるかという話。その何が分かるか、何ができるかについての話も、ニュースとかドラマで聞いたことがありそうな、事件での犯人のDNA鑑定だけの話ではなく、その他の分野の話も色々とあり、範囲が広かったのも良かった。
実際にどのようなことに活用されているか、役立っているかについての話だけではなく、それに対する著者の考えや主張が強めなのも面白く読み進められた理由の一つ。さらには、著者以外の研究や調査等の話ではなく、著者自身のDNA鑑定に関する仕事、活動の話が特に面白かった。著者自身の話だからか、よりその内容が具体的であったり、著者の考え、主張、そしてそれだけではなく感情とかも伝わってきたから。
なので、DNAそのものについて詳細を学びたいという人には物足りないかも。何か他のDNAの専門的な本を読んで、本著を気分転換とか、あるいは実際にどのようなことに活用されてるかを知るためとかに読むのが良さそう。
本著の面白さ以外に読んで良かったと思ったのは、DNA鑑定の結果が必ずしも完璧ではないということを知ることができたこと。もちろん100%完璧だと考えていたわけではないけど、DNAそのものというよりは、鑑定について、その過程や方法、鑑定対象など、様々な理由で今でも困難な問題があることを知れて良かった。
ということで、科学の中であまり得意ではない分野の本ではあったものの、DNAについて基本的なことや、実際の活躍の場を知れたのはもちろんのこと、話が面白く楽しく読み進めることができて良かった今日この頃。
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