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今日読んだ本、イギリスの失敗 「合意なき離脱」のリスク (PHP新書) (岡部 伸(著)、PHP研究所)の感想。
本著を読んでちょっと気になったのは、イギリスのEUの離脱の仕方は別として、EU離脱のデメリットばかりが強調されている印象を受けたこと。EUを離脱した場合のいいことも同じくらい記述されていると嬉しかったかも。
その短所のほとんどは経済関連のことだった感じ。EUの離脱は主権の程度、しかもかなり大きな程度の変化なのに、経済という側面から見たことばかりなのが特に気になったこと。さらに、イギリスのみではなく、世界経済に与える影響とか。世界経済の都合で失敗とか成功とか言われたり、自身の国の主権の問題が左右されるのが不思議に思ったり。イギリスが生命に関わるような貧困に苦しんでいるならそれも仕方ないかなぁと思うけど、そうではないだろうし。
なので失敗というのには過程についてはそうなのかもと思ったり、それ以外はん?と思うことはもあったけど、内容は興味深いものが多かった。現在のイギリスの政治の詳細な状況や、ここ数年だけではなく、もう少し長い期間のイギリスの政治の歴史についての話も。あと、個々の政治家の人についての話も。
また、イギリスの話だけではなく、日本も関係してくるような話があったのも面白かった。EU離脱とは直接は関係ないけど、EUを離脱した後の話、展望について。
ということで、イギリスがEUの離脱について色々と揉めてることはニュースで何となく知っていたけど、本著により何となくではなく今までよりは詳細に知ることができてよかった今日この頃。
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