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今日読んだ本、2100年の世界地図 アフラシアの時代 (岩波新書) (峯 陽一(著)、岩波書店)の感想。
本著を読む前にアジア、アフリカについてもっているイメージについて。アジア、特に中国等は経済については急激に発展してきたのが落ち着き始め、その後穏やかになったるというイメージ。人口については増加率が低くなって一定になっていくか、あるいは西洋や日本のように少子高齢化していく、減少していくというイメージ。アフリカについては、まだ経済成長については地域差が大きくて全体的にはまだま急成長して、その後、西洋やイメージしたアジアのような経済、人口と似たようになっていくだろうと想像。
本著は、想像してたことを、詳細なデータをもとになんとなくのイメージではなくより確かそうな推計を解説してくれている感じ。特に前半のあたりの内容がそのような感じだった。その中にはもちろん本著を読む前に想像してたのとは違うことも色々あったり。
中盤からは人口や経済だけではなく、地域、国家の関係性についての話も。これまでの歴史から考えた話や、経済の中身、産業の話なども。
他に、関係性について、単に経済、人口ではなく、思想的な話も多かった。この辺から前半部分のデータ等に基づいた推測等よりちょっと難しい内容になってきたかなという印象。思想みたいなことに興味や関心がある人は、最初のデータからの予測よりも面白いのかも。
さらには、思想だけではなく、各国、各地域や、また移民と元の住人の宗教的な関係の話も。この話については意外だと感じる内容が多かった。ある地域はキリスト教が多数派、イスラム教が多数派と思っていたのが、実際にはそうではなく変化が起こりつつあるという話とか。
2100年の世界地図ということで未来の話で、推測が多かった中、あまり断定的な推測が無かったから読みやすかった。ある事柄についていくつかの推測、またまったく逆の可能性を挙げてくれるところとか。
という事で、2100年はかなり先のことだし、未来のことは分からないと言ってしまえばそれまでだけど、ある程度想像したり推測したりして、どのような世界になるのか、どのように変化するのか、本著の記述があった望ましい関係、望ましい世界が実際に実現していくのか考えてみたり、ニュース等で知ってみるのもいいなぁと思った今日この頃。
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