読書環境
今日読んだ本、 AI以後: 変貌するテクノロジーの危機と希望 (NHK出版新書) (丸山 俊一(著)、 NHK取材班(著) NHK出版)の感想。
4人の、著者を含めれば5人のそれぞれ異なる専門家の、同じことに対する違った側面からの考えを知ることができて面白かった。 ただ、全てが同様に面白かったというより、面白いなと感じたり、よく分からないなと感じる話も中にはあったり。 面白くないというと良くないことに感じるかもしれないけど、それも、複数の専門家の話だからこそのいいところでもあるかも。
だから、読み方としては、最初から順に読むのもいいけど、どうしてもこの人の話は難しい、面白くないなぁと感じたら、 次の人を読んで、後からまた戻って読むと面白さを感じられるということもあるかも。そこも本著のいいところの一つ。
内容について、これから、あるいは今現在のAIのことを今から考えるのが大切だということがあったけど、 頭ではわかっていても難しいなぁと感じることも。 例に実際にはすでに現実化しそうな話が挙げられていても、身近では無かったり理解が浅いせいか、いまいち現実的にピンとこなくて 映画とかみたいな話だなぁと感じてしまうこともあったから。 ただ、何も知らないよりは知っている状態になれたことは得られたいいことの一つかも。
もう一つ考えるのが難しいと感じた理由としては、技術は気づかないうちに生活に溶け込み、快適になったり便利になったり楽しくなったり するのが大切なのかなぁという考えを私自身がもってるからかも。気づかなければ考えようが無かったりもするし。もちろん、専門家、技術者 の人たちは考える必要があるだろうけど。著者の、
「AI以後」は、ある朝劇的に変化している光景ではない。いつの間にか、変わっているのだ。というのと、良し悪しとか理由は違っても同じようなことかも。ただ、気づかないことに本著で気づくことができたかもしれないことが 良かったことの一つ。なんか矛盾してるようなしてないようなちょっと変な話になってしまったけど。
考えるのが難しいという理由ばかりをあげたけど、希望については考えることはそんなに難しくないかも。危機とか意識とか倫理等を考えることなく、 どんなことが出来るようになるのかワクワクすることもあるから。本著の趣旨から離れてしまうかもしれないけど。
ちょっと些細なことだけど、気になった具体的な内容の一つは、
私は「スクラブル」というゲームが好きなのですが、コンピュータと対戦しても意味がありません。… かといって、イージーモードで対戦したくもありません。という箇所。イージーモードでも楽しいゲームなら楽しいのになぁと思ったり。些細なことかもしれないけど、 ちょっとした楽しみ方の違い、もうちょっと大きくいうと価値観の違いで考え方、捉え方も違ってきて、小さな違いでも その積み重ねで全然考え方が変わってしまうこともあるのかなぁと再認識。
ということで、気づかなければ考えようがないといったものの、身近なことや実感として気づかなくても、本著によって気づくことはできたから、AIについての本著のそれぞれの知識人の主張を考えてみたり、さらには著者のいうパラドックスを楽しめるような人になれたら いいなぁと思った今日この頃。
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