読書環境
今日読んだ本、行動経済学の使い方 (岩波新書) (大竹 文雄(著)、岩波書店)の感想。
経済学について、あまり興味がなかったり、苦手意識があったりするけど、使い方ということで、また何か違った見え方がするかも知れないと思って本著を読んでみることに。また、通常のただの経済学、本著では伝統的と書かれていた、ではなく、行動経済学っていうのも何か違うのかもちょっとだけ気になったのも読んでみようと思った理由の一つ。
読み終えて、統計学の話、特に統計学に騙されない方法と言ったような本と似ているという印象を受けた。統計学もそんなに好みな分野というわけではないけど、経済学よりは興味があるから、その意味で読みやすかった。
似ていると感じたのは、どちらも錯覚みたいな話があるということ。統計学の本の場合は、グラフや数宇、計算方法等で誤った印象を与えること、印象を受けるということへの注意が多いのに対し、本著はどちらかというと数字や計算方法ではなく、同じことだけど、その言葉や文章、言い回しを変えることによって錯覚、あるいは印象、受け取り方、実際の行動が変わるという話が多い印象だった。
同じことでもちょっと言葉の使い方を変えるだけで全然受け取り方が、与える印象等が変わって、そして行動が変わるのは不思議だなぁとも思った。ちょっとしたことで行動が変わってしまう分、注意が必要ではあるけど、良い方に使うことも十分可能なことが理解できた。日本語、言葉が難しいのか、人間の感情、認識、行動等が難しいのかまでは判断できなかったけど。
ということで、行動と言っても普段の行動、意思決定の全てに本著のことを思い出して考えるのは大変だし疲れそうだから、時間が十分あった上で重要な判断をしなければならない時や、今現在なかなか行動、習慣を変えられなくて困ってることに本著の内容で参考になりそうなことを試してみたり、また、少しずつでも普段の行動についても本著のことを思い出したりしてみて、行動経済学のことを考え過ぎにならないようにしながら適度に自然により良い行動をとることができるようになれれば良いなぁと思った今日この頃。
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