読書環境
今日読んだ本、女性のいない民主主義 (集英社新書) (前田 健太郎(著)、集英社)の感想。
なかなか内容が難しいと感じる一冊だった。とはいっても、本著の内容自体が難解な可能性はあるものの、おそらくそうではなく、政治についての知識が浅いからそう感じた可能性の方が高そう。というのも、政治に関心がないというのは良くないことだと思いつつも、なかなか政治に好奇心が沸かなくて、避けがちなテーマの本だから。避けがちだからというのも本著をあえて読むことにした理由の一つだったり。
苦手、好みではないテーマの本ではあるものの、難しいながらも読みやすいと感じる一冊だった。今までに読んだことのある本にはない、ジェンダーという視点から政治を考えている本だったから。ジェンダーという視点から考えることで、これまでと同じようなテーマを考えるにしても新鮮さを感じたり、違った見え方がしたり、あるいは今まで気づかなかった何気ないことから大きなことまでに気づくことができて、少し好奇心が刺激されたというのが読みやすいと感じた理由の一つ。
また、政治の分野も様々な分野、角度から取り上げられていたから。分野が多ければ多いほど、その中に興味をもつことができそうなものも見つかる可能性が高まるし。
他にも、本著の主な趣旨ののジェンダーという視点離れてしまうかもしれないけど、標準的な政治学についての解説も、
…読者は、まず上下に罫線の引かれた箇所だけを拾い上げ、本書全体を読んでみることをお勧めする。とあるように、全体に渡ってではあるものの、短く纏まっていたから。政治への知識が浅いから、ジェンダーという視点と関係なく、この部分だけでも十分有り難かった一冊。贅沢な読み方かもしれないけど、通常の政治学を知りたいという人は、この部分だけの目的で本著を入手、読んでみるのも良さそう。
政治と関係ない話になるけど、本著はジェンダーという視点から政治を考えた本だけど、政治以外にも役立ちそうな考え方、方法論もいくつかあった。なので、自分自身が関係している、何かを決めたりするような会社等の組織で、男女の比率が同じくらいでもいいのにそうはなっていないという場合、それを変えるヒント、参考になることをを本著により得られるということもありあそう。
ということで、政治になかなか好奇心が沸かないものの、本著のおかげ今までより少しは好奇心を持って政治について考えること、ジェンダーという視点から新しい考えを得ることができて良かったし、今後、これまでより政治に無理なくもっと関心をもつことが出来る様になっていければいいなぁと思った今日この頃。
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