2019年11月11日月曜日

読書環境

今日読んだ本、世界はデザインでできている (ちくまプリマー新書) (秋山 具義(著)、筑摩書房)の感想。

とても読みやすい一冊だった。というのも、タイトルの世界はデザインでできているということについて、最初になるほどと思う説明があって心が引き込まれて行ったから。

また、時代の変化、技術の変化、それによる生活スタイルの変化について、決して否定的な話はなく、肯定的に捉えている印象が受けたことも読みやすかったことの一つ。肯定的に捉えているというよりは、あくまでデザイン中心でデザインという視点からみてるからそうなだけかもしれないけど。いずれにしても、どのような理由でも、変化について否定的な話ばかりだと、仮にそれが役に立つことだとしても、読んでて楽しいとは感じなくなってくるし。

内容については、上記のような話、そして日常生活、身近な様々なデザインがある場所の話、そして、色々なデザインについてより具体的な解説、手法等の話があった。その手法について、簡単に真似できるものでもないかなと感じた。ただ、それは難しいからという意味ではなく、もちろん美術等の技術的なことの基礎は必要だろうけど、その先は高度な技術が必要というよりは、ちょっとしたこと、閃き、気づきのようなものが必要っぽい話だった。

その必要なことのための話は、その後の著者の実際の仕事の仕方、日々行っていることの話の中に参考にできそうなことが色々とあった。デザイナー、あるいはアートディレクター等の仕事を少し覗き見ることができた気がして面白かった。

そして、著さの生い立ち、現在に至るまでの話。この話や、前の著者の実際の仕事の話などは、デザイナー志望の人、なんとなく将来デザイナーになりたいという人に参考になりそう。 最初の方の話について、デザイナー志望ではなくても十分楽しめる話だったし、デザイナーになりたい人もそうでない人も十分に楽しめそうな一冊。

ということで、日常で見かける商品や街中の物について、本著で具体的に解説があったデザインについてはもちろん、本著に出てこなかった物についても、そのデザインはどうやって出来上がったのか、どういう印象を受けるか、どういう目的なのかなどを、デザインという視点から考えて眺めてみるのも楽しめそうだなぁと思った今日この頃。

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