2019年12月30日月曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の2章(ベクトル空間)、2(定義)、練習問題8の解答を求めてみる。


  1. K の任意の元 x、 y を

    x=a+biy=c+dia,b,c,d

    とおく。

    x+y=a+c+b+dia+c,b+dxy=a+bic+di=ac-bd+ad+bciac-bd,ad+bc

    よって、 加法と乗法について 閉じている。

    a+bi+-a-bi=0-a,-bx0a+bi·aa2+b2-ba2+b2i=a2+b2a2+b2=1aa2+b2,-ba2+b2

    よって、 加法、乗法の逆元は K の元である。

    x=0+0i=0y=1+0i=10,1

    よって、加法、乗法の単元は K の元である。

    ゆえに K は体である。

    (証明終)

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