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解析入門(上) (松坂和夫 数学入門シリーズ 4) (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第7章(積分法)、7.3(不定積分、広義積分)、問題8の解答を求めてみる。
とする。
このとき、
について、分子の次数は分母の次数 以下なので、 十分大きい x に対して
ゆえに、 定理5の(b)により、
となるので、
は有限の値となる。
また、連続でもあり、 十分大きな x 対してある正の整数Mが存在し、
よって、 定理5の (b)により、
は絶対収束する。
ゆえに、
は収束する。
逆に、
は収束するとする。
と仮定する。
このとき、
十分大きな x に対して、
よって、
である。
ゆえに、ある正の定数 M が存在して、 十分大きな x に対して、
すなわち
または
が成り立つ。
よって、
または
が成り立つ。
ここで、
なので、
は収束しない。
よって矛盾。
ゆえに、
である。
以上より、 問題の積分
が収束するため の必要十分条件は、
である。
(証明終)
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