読書環境
今日読んだ本、教授だから知っている大学入試のトリセツ (ちくまプリマー新書) (田中 研之輔(著)、筑摩書房)の感想。
大学入試について大きな変更があるということで本著を読んでみることに。というのも、ある科目や方法の変更、延期、問題点とかをよくニュースで見かけて、新しい制度、仕組みに後ろ向きなイメージを持ってたから。ニュースになるようなことだから、それはそれで仕方ないのかもしれないけど、制度を変更するということは、前向きなこと、現在の制度の問題点などがあるからだろうから、それについて知ること出来て、偏ったイメージではなくバランスの取れたイメージを持てればいいなという期待も。
全体的な内容としては、受験生、あるいは受験生の保護者、親御さん向けの、新しい入試制度のための対策本といった感じだった。高校の間、高校生活で何をすればいいか、何を考えればいいか。また、実際にどのように大学を選択するか、そのために何をすればいいか、何を考えればいいか。そして、実際の新制度での入試のために、どのようなことをすればいいか、何が必要とされているのかなどの話。
最初の方に現状の大学入試制度の問題点や、新制度の目的、具体的な内容などの記述はあったものの、本著の全体に占める割合は少なかった印象。なので、最初に記述した本著に期待した目的とは一致しなかったかも。ただ、実際の対策を知ることによって、どのようなことが求められてるのか、どのような能力を必要とされてるかは分かったから、そういう意味では一致したとも言えそう。
注意点としては、対策本みたいな感じといったものの、マニュアル本、こうすればいいといった単純にその通りに実施すればいいというような本ではないということ。新しい大学入試制度は、考える力、思考力、洞察力などを重視してるみたいだから、これまでの試験のような一つの答えがある問題が出題されるというわけではないみたいだから、当然と言えば当然のことだけど。また、学習方法、例えば英語の学習方法に著者の実体験、主観的な方法があるということ。あくまでその学習方法が著者に合っていたという可能性もあるから、参考にしつつも、他の学習法も検討して、あるいは身近に信頼できる相談相手がいるなら相談して学習方法を取捨選択した方が良さそう。
ということで、本著によりこれまでより新たな入試制度について、その変更の目的、必要とされている、求められている能力、また、今後の社会を生き抜くために必要な能力を知ることが出来たし、また、そのための入試制度の変更だということで、前向きな印象も持つことが出来たから、新しい大学入試制度について、偏ったイメージが少なくとも本著を読む前rよりは修正されて良かった今日この頃。
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