読書環境
今日読んだ本、数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話 (数学ガールの秘密ノートシリーズ) (結城 浩(著)、SBクリエイティブ)の感想。
以前に読んだ、数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリーが、物語、読み物として面白かったから、同じ数学ガールシリーズということで本著を読んでみることに。あと、書名の学ぶための対話っていうのから内容があまり想像できなくて気になったのも本著を読むことにした理由の一つ。
期待通り、読み物として面白かったし、興味深い部分も多かった。内容は登場人物の会話、あるいは対話っていった方が著者の趣旨に沿ってるのかも、により話が進んでいく感じ。
数学的な内容としては、基本的なことが多く、そんなに難しくなかった。もちろん人によるだろうけど、数学が得意ではない、苦手という人でも十分に読み進めることが出来そうな内容。
注意点としては、単純に数学の基本的なことを学びたいという人は、他の本を読んだ方が良さそう。本著はあくまで学ぶための対話の話のために数学の話が登場しているといった感じで、ただ数学の基本を学びたいという人には余分な話も多そうだから。また、上記に記述したように、その取り扱っている数学の内容は簡単なものが多いから、物足りなく感じそう。
読み物として面白かったものの、内容そのものにはうーんと感じる部分もあった。具体的には、
『暗記しよう』と考えるんじゃなくて、できるだけ『意味を理解しよう』と考えて欲しい。という部分。著者も本著の中で「暗記という言葉の意味によるけど」という感じのことを指摘してるから、難しいところではあるけど、『暗記しよう』と考えて読んで実際に暗記できるかどうかとは話は別な気がするし、例えば本を『暗記しよう』と考えずに読んでも暗記できてたという場合もあると思うから。この場合、暗記を記憶力っていった方がいいかも。
そして、「意味を理解する」に何の意味を理解するかの「何」をまず暗記してないと、意味を考えようがないし。意味という言葉を暗記してないと意味って何みたいな。そして、暗記、記憶が速ければ速いほど、そしてそれが正確なほど、その意味を考える時間、理解するための時間が増えるわけだし。暗記、記憶が遅ければ遅いほど意味を考える時間が減っていくし、暗記、記憶が曖昧なほど、何回もその問題が書かれているある本の部分を探して読み返さなければならなくなり、意味を考える時間がどんどん減ってくし。また、その本が手元にない場合、暗記、記憶が曖昧だとその意味を考えることもできないし。
とはいったものの、私が「暗記という言葉の意味によるけど」というような著者の趣旨を読み取れてないだけかも。そして、読み取れてなかったら、全然違う話になってるかも。
ということで、読み物として面白くて良かったし、意味を理解する、理解しようとする、考えることの大切さを再確認することが出来て良かったし、また、本著のおかげで、暗記や記憶、理解について考えるいい機会になって良かった今日この頃。
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