読書環境
今日読んだ本、宇宙はなぜ哲学の問題になるのか (ちくまプリマー新書) (伊藤 邦武(著)、筑摩書房)の感想。
哲学の話については苦手だけど、苦手だから本著を読んでみることに。苦手というのは、単純に難しいなと感じたり、あまり面白いと感じない、興味、関心がそんなに沸かないから。面白いと感じないのは理解できてないからかもしれないけど。それでも本著を読むことにしたのは、苦手なものをあえて得意になる必要はないけど、全く触れないのも良くない気がするし、いつか興味、関心が沸いてくるかもしれないし、もしかしたらそのきっかけになる一冊になるかもしれないから。
また、本著を選択したのは、目に止まったということもあるけど、ちくまプリマー新書ということで、ある程度易しかったりすればいいなぁということを期待。また、哲学のみではなく、書名に宇宙とあったから。宇宙については興味があったりするし。
読み終えて、やっぱり哲学はまだ苦手だなぁということを再確認。特に思想とか理念、あるいは宗教観の話がそんなに興味が沸かないからかも。
それでも、本著を選択したのは良かったと思えた。理由の一つは、内容は難しく感じたものの、文章自体は易しい印象だったから。また、難しい内容だと感じるものの、解説は丁寧で分かりやすい解説だったから。
他の理由として、最初にも記述した、書名にもあるように、宇宙、あるいは自然科学、数学等と関連しながら話が進んでいくから。最後の方には、宇宙だけではなく宇宙人、地球外生命体の話や、それとの交信の話まであったりもしたし。
本著の内容の中で特に心に残ったのは、数学と哲学の箇所の
…「数学を学ばざるものはこの門に入るべからず」。…プラトンは、数学こそが哲学を学習するための第一のステップとなるという精神の下で…哲学とは数学を修めた者が、その先に学ぶべき、もっと高度な、もっと深い学問なのだ、…という部分。哲学が苦手だと感じるのは数学を修めてないからの可能性があるかなぁと思えて、いずれ哲学にも興味、関心を持つ日が来るかもしれないと思えたから。
ということで、哲学の話は苦手なままなものの、本著のおかげで哲学に触れることが出来て良かったし、また、数学は好きで学んでいる中、それを修めることが出来たら哲学も深く理解できるようになるかもしれないという楽しみ、目的が一つ加わって良かった今日この頃。
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