2020年2月11日火曜日

読書環境

今日読んだ本、日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略 (光文社新書) (柴田友厚(著)、光文社)の感想。

インテルとファナック、どちらとも聞いたことがある企業だけど、どちらかというとインテルの方が想像しやすくて、ファナックはあまり想像しにくかったから、本著を読んでみることに。どちらもすごい企業であることは間違いないだろうし、タイトルに並んでるファナックはインテルと同じくらいすごい企業ってことだろうから、ファナックがどういう企業か知るのもいいかなぁと思って。

どちらとも裏方的な企業だけど、特にファナックはより裏方的な企業みたいだった。機械を作る機械の会社。出来上がって普通に売られている商品を目にすることはあっても、その商品を作る機械を目にすることは少ないし、の機械を作る機械を目にすることはさらに少ないから、インテルより想像しにくかった理由が分かった気がした。

と言いつつ、インテルの製品もそんなに直接目にすることはないけど、パソコンとかにインテルのシールが貼ってあったりするから、同じ裏方でありながら、ファナックより想像しやすかったのかも。ただ、本著を読んで、その想像してたインテルもだいぶ印象が変わった。

内容は、ファナックやインテルがどのような企業なのか、どのように誕生し、変化し、どのような製品を作ったり、経営判断等があったりして現在に到るのか、長い歴史の中での様々な話。また、両社がどのような関係があるかといった話も。その他にも、2社の話だけではなく、工作機械産業の業界の話や、その歴史の中で関連する企業、具体的にはIBMや富士通、グーグル、フェイスブック等、色々な企業の話も。

インテルの印象が変わったのは、ずっとCPU(MPU)の会社だと思ってたけど、そうではなかったから。過去、メモリー、DRAMの企業だったということは全然知らなかった。それを知れただけでも本著を読んで良かった。

その他の内容としては、2社の歴史から、今後の未来の想像の話。あるいはこうすればいいのではないかという著者の考え等。この辺の内容は、経営者の人やその業界の人以外には直接はあんまり関係ないかも。それ以外の人は、未来予想の物語として読めば楽しむことができそう。

ということで、本著によりなんとなくすごい企業だとは思っていたけど、具体的な想像があまりできなかったファナックについて、その凄さを具体的に知ることができて良かったし、また、この2社に限らず、裏方な企業、あるいは裏方ではない企業でも、名前を聞いたことがあるくらいの企業、さらには名前を聞いたことない企業でも、世の中にはすごい企業があるだろうことを再認識できて良かった今日この頃。

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