2020年4月21日火曜日

読書環境

今日読んだ本、大陸と海洋の起源 (ブルーバックス) (アルフレッド・ウェゲナー(著)、竹内 均(翻訳)、鎌田 浩毅(解説)、講談社)の感想。

大陸と海洋、起源と聞くと、なんか大きくて浪漫を感じるような話なのかと思って本著を読んでみることに。ただ、読み終えてみるとそういう感じの内容の本ではなかった。

そういう感じとは、大陸とか海洋ってこんなに大きいとか広い、そしてこういうふうに誕生したって凄いといったような感じ。また、大陸や海洋を含む地球、その誕生の神秘とかいった話でもなかった。

あくまで学問的、学術的な内容の一冊。なので、感動するということはなかったけど、その代わりに読み応えがある一冊だった。ただ、大陸とか海洋、大陸移動説とか地学に興味はあるものの特別に面白いと感じるわけではないから感動とか凄さとかを感じなかっただけで、それが好きで夢中な人にとってはその学問的、学術的な話、説について感動や凄さを感じるということはあるかも。

内容が学問的、学術的な話ということで、読み応えがある分難しい内容だとも感じた。これについては、自分自身に地学等の基礎的な知識が人並みにもないからかも。なので、本著の内容の分野について詳しかったり、あるいは人並みの知識があれば、より面白い一冊になりそう。そうではない人にとっては、もちろんそうである人にとってもだろうけど、著者の文章だけではなく、鎌田浩毅さんによる解説が最後にあるのが有り難いかも。読んでいて一番ワクワクしたのはこの鎌田浩毅さんによる解説の部分だったかも。

難しいなぁと思いなが読み進めていたから著者の唱える説とは異なる説の解説や紹介の部分はなんとなく読んでるだけになってしまったから、今のところそんなに重要な話ではなかったけど、本著の分野に詳しいという人にとっては、他の説や反論などもちゃんと紹介されているというのは、偏っていない、客観性があるという意味でとても重要な部分の一つかも。なので、詳しい人にとっても十分満足できる内容っぽかった。

ということで、地学関連の分野は特別な興味や関心があるわけではないから、簡単そうな本を選んで読むことが多かった気がするけど、本著のおかげで詳細な内容、学問的、学術的なしっかりとした話に触れる機会ができて良かった今日この頃。

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