2020年4月27日月曜日

学習環境

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第11章(集合論初歩)、11.1(集合・論理・関係)、問題8の解答を求めてみる。



    1. 任意の X の元 a に対して、 PO 1 の反射律より

      aPaaPa

      なので

      aRa

      任意の X の元 a、 b に対して

      aRb

      ならば、

      aPbbPabPaaPb

      よって、

      bRa

      また、 a、 b、 c と X の任意の元とするとき、

      aRbbRc

      ならば PO 3の推移律より

      aPbbPabPccPbaPbbPccPbbPaaPccPaaRc

      よって3つの法則 反射律、対称律、推移仲が成り立つので、 関係 R は同値関係である。

      (証明終)

      ここから
      推移律より、

      xRx'yRy'xPyxPx'x'PxyPy'y'PyxPyx'PxxPyyPy'x'Py'

    2. a、 b、 c、 d を X の任意の元とし、

      a*=b*c*=d*

      とする。

      このとき、

      aRbcRd

      で、

      a*P*c*

      ならば

      aPc

      で、 (b) より

      bPd

      すなわち

      b*P*d*

      よって、 この関係は代表の取り方 に無関係に定義される。

      x*,y*,z*

      を R 同値類の任意の元とする。

      xPx

      が成り立つので

      x*P*x*

      すなわち反射律が成り立つ。

      また、

      x*P*y*y*P*x*

      ならば

      xPyyPxxRyx=yx*=y*

      よって反対称律が成り立つ。

      また

      x*P*y*y*P*z*xPyyPzxPzx*P*z*

      なので、推移律が成り立つ。

      よって、関係

      P*

      は商集合

      X/R=X*

      上の順序関係となる。

      (証明終)

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