2020年4月3日金曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の4章(線形写像)、2(線形写像)、練習問題21の解答を求めてみる。



    1. D、 E を三角形の任意の2点とする。

      D=t1A+t2B+t3Ct1+t2+t3=1E=s1A+s2B+s3Cs1+s2+s3=1

      とおくと、 2点、 D、 E を結ぶ線分 DE上の点は

      0l11-lD+lE=D-lD+lE=t1-lt1-s1A+t2-lt2-s2B+t3lt3-s3C=k=13tk-ltk-sk=k=13tk-lk=13tk-k=13sk=1-l1-1=1tk-ltk-sk=1-ltk+lsk0

      なので、 三角形の元である。

      よって、三角形は凸 である。

      (証明終)


    2. 三角形 ABC の任意の 元について、

      ti0i=1,2,3i=13ti=1t1A+t2B+t3C=t1A+t2B+1-t1-t2C=t1A+1-t1C+t2B+1-t2C-C

      ここで、

      t1A+1-t1C

      は線分 AB 上の点、

      t2B+1-t2C

      は線分 BC 上の点である。

      よって、 この点を結ぶ線分上の点は問題の凸 集合の点である。

      この点を D とおくと、

      D-C

      は線分 CD で 問題の凸 集合に含まれる。

      ゆえ に ABC を含む任意の凸 集合は ABC によって決定される三角形を含む。

      (証明終)


    3. ti0i=1,2,3i=13ti=1Ft1A+t2B+t3C=t1FA+t2FB+t3FC

      よって A、 B、 C によって決定される三角形の線形写像 F による像は、

      FA,FB,FC

      によって決定される三角形である。

      (証明終)

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