読書環境
今日読んだ本、物語 ナイジェリアの歴史-「アフリカの巨人」の実像 (中公新書) (島田 周平(著)、中央公論新社)の感想。
アフリカについて、もっと具体的なイメージをもてればいいと思って、その一国であるナイジェリアの本ということで、本著を読んでみることに。というのも、欧米やアジア等とかの国々については、それが合ってるかどうかは別として、具体的な文化や生活、産業、国の形態のイメージをもっているけど、それに比べてアフリカの国々についてはそんなにイメージをもっていないから。
元々アフリカに持っている強いイメージは、エジプトの古代のピラミッドの話だったり、あるいは南アフリカのアパルトヘイトの歴史だったり、伝染病の話、貧困だったり内戦だったりの話。物凄い昔の歴史の話か、長い歴史で見れば最近のことだと、負のイメージのことばかりな印象。負のイメージのことは、問題提起の意味等でニュースとかになりやすいからしょうがないのかも知れないけど。もうちょっと日常的なことだったり、日本との関係とは関係ない国内のことを本著で知れたらいいなぁと期待。
内容の歴史の範囲は、大体18世紀頃から現在までの話。目的ではなかった負のイメージの話が多かった。実際にそうだからそれは仕方ないのかも。
ただ、負のイメージだけではない、ナイジェリアの産業や政治制度、国の体制、財政、税制、税収など、そしてそれの現在までの歴史を知ることができて良かった。これまでよりナイジェリアについて具体的な、負のイメージではない、その国の人達の日常生活を想像することができて、より具体的なイメージをもつことができた。
そして、著者によるとナイジェリアはアフリカの縮図ということで、アフリカのナイジェリア以外の国々も、ある程度は似たようなイメージをもっても良さそうなのでそれを知ることができたのも良かった。もちろん、細かいことでは各国様々な違いはあるだろうけど。
ということで、ナイジェリア、そして著者のいう通りならアフリカの国々について、これまでよりはその国の人たちやその生活などの具体的なイメージをもつことができて良かったし、具体的なイメージをもっていれば、今後アフリカの各国のこと、ニュースで見かけることなどについて、今までより興味関心をもつことができるだろうから、これまでは見聞きしても通り過ぎてたかもしれないことについて、これからは何か気になったり面白いと思うことが見つかったらいいなぁと思った虚この頃。
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