2020年5月5日火曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の4章(線形写像)、5(線形写像の合成)、練習問題6の解答を求めてみる。


  1. V 、 W の基底をそれぞれ

    v1,,vnw1,,wn

    とする。

    V から W への写像 f を

    f:VWfk=1nakvk=k=1nakwk

    とする。

    このとき、 V の任意の元

    u=k=1nakvkv=k=1nbkvk

    に対して

    fu=fv

    ならば、

    k=1nakfvk=k=1nbkfvkk=1nak-bkfvk=Ok=1nak-bkwk=Ok=1,,nak-bk=0ak=bk

    よって、

    u=w

    ゆえに f は単射である。

    また、 w を W の任意の元とし、

    w=k=1nckwk

    とおくと、

    fk=1nckvk=k=1nckfvk=k=1nckwk=w

    よって f は全射である。

    ゆえに、 f は全単射である。

    また、

    fu+v=fk=1nakuk+k=1nbkvk=fk=1nak+bkvk=k=1nak+bkwk=k=1nakwk+k=1nbkwk=fu+fvfck=1nbkvk=fk=1ncbkvk=k=1ncbkwk=ck=1nbkwk=cfv

    よって、 f は線形写像である。

    ゆえに、 f は同形写像なので、 U、 Vは同形である。

    (証明終)

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