2020年6月16日火曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の6章(行列式)、6(一意性)、練習問題2の解答を求めてみる。


  1. k = 1 n c k A k = O c k

    のとき、

    c k = a k + b k i a k , b k

    とおくと、

    k = 1 n a k A k + i k = 1 n b k A k = O

    よって、

    k = 1 n a k A k = O , k = 1 n b k A k = O

    問題の仮定より

    A 1 , , A n

    は1次独立なので、

    a k = b k = 0 ( k = 1 , , n )

    よって、

    c k = 0 ( k = 1 , , n )

    ゆえに、複素数上でも1次独立である。

    また、複素数の上で 1次独立の場合、

    k = 1 n a k A k = O a k

    ならば、

    k = 1 n ( a k + 0 i ) A k = O

    仮定より

    a k + 0 i = 0 a k = 0

    よって、 実数の上でも1次独立である。

    (証明終)

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