2020年7月15日水曜日

学習環境

解析入門(中) (松坂和夫 数学入門シリーズ 5) (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第12章(距離空間の世界)、12.2(完備性、コンパクト性)、問題3の解答を求めてみる。


  1. A={x|x2<2}{x|x<2}

    よって、 A は有理数全体の集合において有界である。

    また、 x を A の閉包の任意の元とする。

    x が A の元で はないと仮定すると、

    B(x;min{|x-2|,|x+2|})A=ϕ

    これは、 x が A の 閉包であるという仮定と矛盾。

    よって、 x は A の元である。

    ゆえに、

    A-=A

    すなわち A は閉集合である。

    an(1n,2)an(an)n

    という A の 点列 と考えると、

    limnan=2

    よって 極限は A の元ではない。

    ゆえに、 A はコンパクトではない。

    d(a,A)=d(a,x0)

    ならば、

    x0=2

    または

    x0=-2

    よって、

    x0

    ゆえに

    d(a,A)=d(a,x0)

    となる A の 点

    x0A

    は存在しない。

    (証明終)

0 コメント:

コメントを投稿