読書環境
今日読んだ本、 数と記号のふしぎ シンプルな形に秘められた謎と経緯とは? 意外に身近な数学記号の世界へようこそ! (サイエンス・アイ新書) (本丸 諒(著)、SBクリエイティブ)の感想。
数については置いておいて、記号については記号の不思議というから、数学等に出てくる様々な記号の解説、意味、経緯、読み方等の話のみかと思ったら、そうではなかった。それらの記号やギリシャ文字等が出てくる数学の分野についての話も想像していたよりかなり豊富だった。
その数学の範囲は簡単なものから難しくても大体高校くらいの数学に出てきそうな内容。なので、高校くらいまでの数学の簡単、あるいはそれ以上の復習にもなって良かった。もちろん、数学が好き、得意という人には同じように復習にもなりそうだし、また、高校までの数学のどこかで躓いた人にとって、あるいは記号が増えていき何がなんだか分からなくなってしまったという人にとって、記号の意味などから入っていくという違った角度からの入門で、もしかしたら躓いたことを克服できたり、より興味をもつことができて数学が好きになるきっかけになるかも。
自分自身にとっては、道具としての微分方程式を読んで
その他、偏微分やその概念と直接は関係ないけど、偏微分の話で登場するギリシャ文字や記号の読み方が本文中や付録に書いてあるのが有り難かった。のと同様なことが得られた。この目的に限れば、本著の方が記号等についての本だから、読み方だけではなく意味、その記号になった歴史的経緯、歴史上の数学者等も知ることができてより良かった。
第2部の記号編については、ある程度の数学の知識がないと読むのが大変かもしれないけど、第1部の数字編については、より多くの人が楽しめそうな内容。数を数えたりとかすることについて、簡単なようで物凄いことをしてることを実感できるような内容。それを築き上げてくれた過去の人たちの有り難さも感じることができたりも。また、こんなことが簡単にできる自分は天才かもと気分良くなったりもできるかも。かといって、それで調子に乗り過ぎるのは良くないだろうけど。
第3部の番外編は、そのタイトル通り、その他の雑多な内容といった感じ。人によっては日常生活で良く目にするようなものもあったり、幅広い人にとって何か少なくとも一つ以上は楽しめる内容がありそう。
内容でほんのちょっとだけ気になった部分としては、「黒板文字ってなんだ?」の箇所で紹介されていたのが、日本語入力ソフト(Google日本語入力など)とMathTypeだったこと。普段利用しているMyScriptのNeboもそこで紹介されてると嬉しかった。紹介されてるのに比べてもしかしたらあまり使われてないのかもしれないけど。
ということで、第1部、第2部、第3部とも十分に楽しめたし、また、読み方や意味、経緯などを知らなかった記号やギリシャ文字を知ることもだけたし、さらにはいい数学の復習になって、本著を読んで良かったなぁと思った今日この頃。
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