2020年1月14日火曜日

読書環境

今日読んだ本、二十世紀の文学と音楽 (文庫クセジュ) (オード・ロカテッリ(著)、大森 晋輔(翻訳)、白水社)の感想。

以前、革命と戦争のクラシック音楽史を読んで、音楽を聴く時に戦争とか恐怖、あるいは政治的な争いやゴタゴタが思い浮かんでリラックスして聴けなくなるのは避けたいと思ったから、本著で文学についてから音楽について考えてみるのもいいかと思って本著を読んでみることに。読み終えて、文学と音楽、あるいは作家と音楽家とかの間の関係、交流、融合、影響、似たようなところなどを知ることが出来た。

また、文学との関係ではなくなるけど、20世紀以降のなんだかよく分からないと感じることもある現代音楽についても知ることが出来て良かった。音響などの技術、技巧、手法、主義、考え方、概念、あるいはなぜそこに至ったか等の話。

逆に、音楽との関係ではなくなるけど、文学についても似たようなことを知ることが出来て良かった。ただ、こちらは音楽ほどではなかったかも。本著の内容がそうだからというより、文学よりは音楽に興味があるということが理由の一つかも。

良かったと思えることがあったものの、そうではなかっこともかなりあった。それも本著の内容が理由というわけではなく、自分自身の音楽と文学、特に文学の知識と教養があまりなかったからかも。

本著には沢山の登場人物、音楽家や作家、あるいはその他の人が出てくるけど、知っている人、あるいは名前を聞いたことがあるような人、例えばグレン・グールドさんとか、はいたものの、多くの人は知らない、聞いたことがない、あるいは見聞きしたことはあっても具体的にはよく知らない人だった。また、音楽作品や文学作品も同様に知らないものが多かった。

なので、イメージが沸きにくいというのが本著を十分には楽しめなかったのかも。同様に、なんとか主義とかいう用語についても、それに関連する作品などが紹介されていたものの、知らないものが多く、具体的に想像したり出来なかったから、特に文学については、音楽以上に自分自身に知識と教養がないっぽくて、さらに、日本の文学ではなく海外の文学作品が多かったというのも理由の一つかも。

ということで、グレン・グールドやゴールドベルク変奏曲など、想像しながら読むことが出来た部分はあったものの、本著の魅力を半分も楽しめてないかもしれないし、今後、今よりは音楽と文学の知識と教養、作品に関することや、なんとか主義、概念などの知識を身につけて、その時に再び本著を読んでみて、今回より本著の魅力を感じとることが出来てより楽しめようになっていればいいなぁと思った今日この頃。

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