2020年5月1日金曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の4章(線形写像)、5(線形写像の合成)、練習問題2の解答を求めてみる。


  1. 問1と (c) より、 V は 線形写像

    P1,P2

    の核と像の直和である。

    V=P1V+kerP1V=P2V+kerP2

    また、 (b) より

    P1,P2

    の像はそれぞれ

    P2,P1

    の核の部分集合で ある。

    P1VkerP2P2VkerP1

    また、 v をベクトル空間 V の任意の元とする。

    v が

    P1,P2

    の像の共通部分の元とする。

    vP1VP2V

    このとき、

    P1v=OP2v=O

    また、 (a) より

    P1+P2v=IvP1v+P2v=vO+O=vv=O

    よって、 V は

    P1,P2

    のそれぞれの像の直和である。

    (証明終)

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